あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように”根本治療”することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
ここでの治験例は症状と治療経過を中心に、詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。
1.主訴
顔面麻痺(末梢性)
2.患者様
40歳代前半 男性
3.初診
2013年7月
4.現病歴と症状
1)4月より仕事が忙しく、ずっと3〜4時間の睡眠時間だった。7月7日に発症。朝、起きると右側の顔面表情筋が動きにくくなっていた。翌日、総合病院に行ったところ「顔面神経麻痺」と診断された。
2)治療はステロイドパルス療法を行い、ステロイド剤を点滴した。20日間、治療を続けても麻痺が治らなかった。回復率は29%と言われた。それ以上の治療はなかった。
次の症状がある。
a)眼;麻痺側(右)は、完全に眼を閉じることが出来ない。
b)額の皺;額に皺を作ろうとしても麻痺側(右)に皺が出来ない。
c)口唇;麻痺側(右)の上下の口唇間が閉まらず、口角が下がっている。
d)鼻唇溝;麻痺側(右)の鼻唇溝(鼻から出て口の横を走る皺)が消えている。
e)味覚;味覚は分かる。
f)聴覚;音がガーンという大きい音に聞こえる。
g)涙腺;涙が出ず、まばたきをしてしまう。
h)発汗;麻痺側(右)からの発汗が弱く、湿る程度である。健康側(左)からは、たらたらと多く発汗する。
3週間たっても病院の治療では良くならないので、鍼灸を受けようと来院。来院時には既に慢性症に移行していた。
5.治療結果
(1回目)脈診からみた変動している経絡に対して気の調整を施し、全身の経絡を治療した。
(2回目)顔のこわばりが変化した。涙が出るようになり眼のまばたきがなくなった。
(3回目)早くも効果が出て、右顔面の麻痺が著しく緩解した。
a)眼;強く閉じれる。
b)額の皺;額の皺を作ると太い皺が1本でる。
c)口唇;上下の口唇間は閉じ、閉じた状態で左右対象であった。口角は上がっている。
d)鼻唇溝;見えている。
e)味覚;異常なし。
f)聴覚;音は普通に聞こえる。
g)涙腺;涙は普通に出ている。まばたきに違和感はない。
h)発汗;左右差がなく異常はない。
治療は同じ方針で行った。
(4回目)すべてに麻痺が無くなった。仕事を普通にしている。脈診では、問題の変動経絡に異常は無かった。
この治験例は、治癒が大変早かった。一般に、顔面神経麻痺は鍼灸治療を早く行う程、治癒する時間は短くなります。しかし、20日も経過していたにもかかわらず、4回の治療で緩解しました。治療方針が的確であった所以です。
病院での治療は、ステロイドの投与が一般的です。しかし、これでは治すことができません。ご自身の治癒力で少しは良くなりますが、かなりの方に後遺症が残ります。病院へ行ったとしても、その足ですぐ、当院の鍼灸治療をお受けください。それが、最も確実で安全です。
『顔面麻痺(末梢性)』【治験例まとめ1】|あん鍼灸院
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