また、トップページメニューから治療方針とその実際はもちろんのこと、当院のご案内やアクセス、お問い合わせフォームなどをご利用いただけるように新装いたしました。
なお、当ブログ記事は新ホームページに順次、移行中です。少々時間がかかりますので、旧ブログ記事はこちらで閲覧をお願いいたします。
新ホームページは以下のURLからご覧ください。
以上
]]>2022年元旦
生きていると感じる一瞬はからだ一杯に気が動いている
みなさまのご健康をお祈りいたします
初春の営業は4日(火)からです
本年もどうぞよろしくお願いいたします
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脈診経絡治療はり専門
あん鍼灸院
予約;087-887-1466
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令和3年元旦
初春の営業は5日(火)からです
短歌を詠み始めました。新春は「東洋医学」をお題としました
生きものは宇宙で生まれ地球にすむ
ヒトはみな宇宙で生きる小宇宙
生きものは海に生まれて海で育った
ヒトもまた遠い祖は海の主
羊海の中で成長するヒトは
大気の中に飛び出してくる
人間は自分の体を馬鹿にする
生かしているよ愛し合ってるよ
治療とはカラダの不思議探し当て
旅するごとく『体質復元』
本年もどうぞよろしくお願いいたします
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脈診経絡治療はり専門
あん鍼灸院
予約;087-887-1466
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2020年5月4日
あん鍼灸院
新型コロナウィルス緊急事態に関して、あん鍼灸院では4月24日から5月6日まで一時休診しています。
5月4日の緊急事態宣言延長の内容を鑑み、新型コロナウィルス渦中ではございますが、5月8日(金)から診療を再開致します。再開にあたって、これまで以上に次を順守し治療致します。
どうぞご協力をお願い致します。
ご予約および変更は、事前にお送りしているメッセージ(ショートメール)にてご返信ください。尚、新規患者様のご予約は、5月8日から受付致します。
<あん鍼灸院の新型コロナウィルス対策>
1)患者様毎に、施術者の手洗いと消毒
2)患者様の入退室時の手消毒(消毒用アルコールを備えています)
3)マスク装着(患者様と施術者)
4)室内の強制換気と空気清浄、小窓解放
5) 施術者の、都度または定期的な「鼻洗浄」「うがい」「手洗い」
以上
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脈診調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
予約;087-887-1466
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令和2年元旦
本年もどうぞよろしくお願いいたします
初春の営業は7日(火)からです
世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう。
(クロード・レヴィ=ストロース)
途中から世界に現れ、やがて先に消えてゆく人類には、その世界に「修復不能な損傷を惹き起す、いかなる権利」もない。人類は世界の主(あるじ)ではない。世界の中で自分が占める位置を知るために、人類は自らの背後にもう一つの眼をもつ必要がある。その眼をフランスの民族学者は、のちに世阿弥の「離見の見」※に倣い「はるかなる視線」と呼んだ。『悲しき熱帯』(川田順造訳)から。(哲学者;鷲田清一のことば)
※離見の見(りけんのけん)
観客席より 見る所の 我が風姿は
我が風姿を 客観的に 見せてくれる
観客と 同じ所から 同じように見る
観客と 同じ所から 同じ心で見る
その境地に 入れて 初めて
我が姿の 真の姿を 見ることができる
世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉。演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のこと。反対に、自己中心的な狭い見方は「我見(がけん)」といい、これによって自己満足に陥ることを厳しく戒めている。
我が目の見るところは 我見なり
目は前を見て 心は後に置くこと
我が後姿を 強く自覚しないと
姿の俗なることが 見えなくなる
今の世界を考えさせられる。
あん鍼灸院は、離見という意識を持ち続け、患者さまと共に病を克服してゆきたいと思います。
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脈診調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
予約;087-887-1466
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1.主訴
『アトピー性皮膚炎』/ネフローゼ
2.患者様
6歳 男児
3.現病歴と症状
1)3歳児健康診断で「頻発性ネフローゼ」と診断された。症状は、尿中タンパク質;(定性+4)、尿量減少、低タンパク血漿、浮腫である。
2)現在6歳になる。半年に1度の割合で「ネフローゼ」を発症し、病院に入退院を繰り返している。病院ではステロイド剤(副腎皮質ホルモン)、免疫抑制剤、ビタミンDが処方されている。利尿剤は出ていない。腎生検をしたところ、20数個の腎細胞のうち、3、4個が破壊されていることが確認されている。
3)運動をすると尿中にタンパク質が出る。同時に上眼瞼が腫れた。タンパク質が尿中に出るときには、就寝後、必ず午後11時頃にパジャマが濡れるくらいに寝汗をかく。
4)1年前から背中一面がザラザラになり非常に痒い。良くなったり悪くなったりを繰り返している。さらに手首や腕、膝裏、下腿前面に白いブツブツ様の湿疹と皮膚の乾燥が左右対称に出る。痒くて掻いて炎症が起こることを繰り返す。いわゆる「アトピー性皮膚炎」を呈している。
4.ネフローゼとは
1)症状
「ネフローゼ」とは、尿中にタンパク質がたくさん出るために血液中のタンパク質が減り、その結果、浮腫が起こる病気です。浮腫は、血液中のタンパク質が減少するために血管内浸透圧が減少し、血管外浸透圧と調和させるために血管の外に水分を移動させるために起こる平衡現象です。「タンパク尿」、「低タンパク血症」、「浮腫」、「倦怠感」、「食欲不振」、「腹水」などの症状が出る。運動をしたり、風邪などに罹ると上記の症状が増幅される。一時良くなっても再発率は80〜90%と高い。
2)原因
「ネフローゼ」は、腎臓の糸球体(毛細血管が糸玉状に集まった組織で、血液をろ過して尿を作る;図1)の機能低下や不全によって、血中のタンパク質や血球が尿中に出てタンパク尿や血尿が起こる。この糸球体は水と塩類しか通過させないが、糸球体毛細血管の微細構造が陰性(遠心性の作用が優位な性質)になって、濾過器の穴(細胞間隙)の形が伸びて、または広がり、タンパク質のような分子量の大きい物質も通過させてしまう。このことが、全身にいろいろな症状を起こす。この過程以前に腎臓の糸球体機能を低下させる体質変動が起きたと考える。ネフローゼは腎炎と異なり、炎症性の疾患が見られないものを総称する。8割以上が6歳未満で発症し、性差は男児が多い特徴がある。
図1. 腎臓と糸球体
3)治療
東洋医学鍼術で「気の調整」を行い、陰陽の気の平衡(動態平衡)を図ることで根本治癒できる。
糸球体にある腎細胞の部分的な死や腎細胞間隙の広がり(遠心作用)がこの病の根源で、これを修復する、また、起こらなくすることが治癒につながる。これを鍼術で気を調整して治します。東洋医学では、男は数え年で8歳まで女は7歳までを小児といい、腎臓が未完成の状態です。ですから、腎臓の障害も発生しやすくなっています。
現代医学界では「一次性ネフローゼ症候群」として難病指定され、原因不明とされています(難病情報センター;指定難病222)。
5.アトピー性皮膚炎とは
1)症状
『アトピー性皮膚炎』とは、痒い湿疹が繰り返し起こる病で、目や耳の周り、首、肘や膝の窪み、背中や腹部などに発症します。痒い湿疹が身体に対して左右対称に発症するのが特徴です。
2)原因
「アトピー性皮膚炎」は、その症状から一見、アレルギー疾患と捉えがちですが、アレルギーではありません。必ずしもアレルギー体質の方がかかる病気ではありません。正確にはその中にアレルギー体質の患者様が含まれているけれども、病気はアレルギー疾患ではない。
生まれた時の先天の体質は、後天的に気の変動を受け体質が変わります。この体質変動によって皮膚のバリア機能だけではなく皮膚の動態平衡が崩され皮膚機能が乱れます。また、乳幼児や小児もアトピー性皮膚炎が12%程発症しているようです。乳児は母胎内の羊水中にいた環境から、出産とともに空気中に出てきます。肺を初めて使い出すとともに皮膚環境が親水性から疎水性に変わります。この時、皮膚や肺をすぐさま環境に合わせて変えることができなければ問題が起こります。出産前に、皮膚は空気に合わせて角質層という最外層を整え、肺は界面活性脂質を出し肺表面を空気に合わせて整えています。
3)治療
アトピー性皮膚炎は、根治するのに手強い病気です。この疾患はアトピーと呼ばれるごとく、症状が定まっていません。しかし、よく観察すると、自然の法則に従っています。従って、鍼術で「気の調整」を行い、陰陽の気の平衡(動態平衡)を図ることで根本治癒ができます。
6.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。6歳ですが小児鍼を使わず、大人と同じように鍼をした。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと昔から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はない。その付近で気の不足を補い過剰を抜き去り、気の滞りを流し、気の働きを妨害する邪気を取り除く。この経絡を流れる「気の調整」が鍼術の特徴です。肘から先の経穴と膝から下の経穴を使い、皮膚全体の気のネットワークの動態平衡を修正します。
これまでの尿タンパク質は定性検査で(+4)と激しい。
(3回目)現在、ステロイド剤を服用している。寝汗が出た。尿中にタンパク質が出た。尿タンパク質(+3)
(7回目)家族旅行の後、尿中にタンパク質が出た。また、風邪症状があるとタンパク質が出る。ステロイド剤を服用している。ステロイド剤を減らすと、タンパク質が尿に必ず出るので中止はできない。運動をしてもタンパク質が出るので、学校ではランニングや水泳の体育を見学している。
(14回目)治療方針を変更した。
(17回目)鍼治療を継続しているが、尿中タンパク質の減少には到っていない。病院で処方された免疫抑制剤を服用すると黄疸の数値が高くなる(副作用)。
(21回目)自宅で尿検査したところ、尿タンパク質(+3)であった。鍼治療は継続中であるが、まだ良い結果が出ていない。
(30回目)病院で検査したところ、尿タンパク質(ー)だった。やっと(ー)になった。糸球体にある腎細胞の部分的な死滅や腎細胞間隙の広がり(遠心性)を修復するのに、このくらいの時間が必要だったと考えます。
(32回目)治療が1ヶ月空いた。病院で尿検査したところ、尿タンパク質(+1)であった。治療を休止したため、症状が少し戻った。
(36回目)学校での運動会が終わった。昨年は尿中にタンパク質が出たが、今年は尿タンパク質(ー)で出ていない。ただし、かけっこ競争は、念のため欠席している。
(46回目)ステロイド剤を服薬しているが、量は半分になっている。4年間、ステロイド剤を服用しているので、薬をもっと減量して欲しいと病院側に両親が申し出ている様だ。尿タンパク質(ー)
(58回目)ウィルスに感染して吐いた。尿タンパク質(+2)となった。病院は入院を勧めた。3ヶ月間、治療を休んだ。
(60回目)ステロイド剤を服用している。尿タンパク質は(ー)
(64回目)1年前から背中一面がザラザラになり痒かった。ネフローゼの治療中、良くなったり悪くなったりを繰り返していた。手首と膝裏にも左右対称に発疹が出て皮膚の乾燥と白いブツブツを持つ湿疹が出ている。両手の甲、手首と腕、膝裏や膝から踵に至る両足下腿の前面に集中している。「アトピー性皮膚炎」の症状を呈していた。患者様は病院へも行きアトピー性皮膚炎と診断されている。しかし、当院での治療は、ネフローゼを優先することを話した。
(68回目)依然として、尿中にはタンパク質が出ていない。尿タンパク質(ー)。脈診でネフローゼの脈状が正常になリつつある。
(71回目)尿タンパク質(ー)。脈診でネフローゼの脈状が正常になった。ここで、ネフローゼの治療を終了した。根本治癒したと考える。
以下、アトピー性皮膚炎の治療をしながら、ステロイド剤を服用せずとも尿タンパク質(ー)を持続できていることを確認してゆく。
ここからアトピー性皮膚炎の治療に移った。
アトピー性皮膚炎は口唇、手と腕、膝から踵に至る両足下腿の前面に集中している。手足の皮膚の色は黒くなっている。前頚部にも発疹がある。
(口唇・左右の腕・手首内側の写真)の説明
1)口の周りが痒く、口唇は乾燥と発赤および浮腫が起こっている。
2)左右の腕外側に発赤状の湿疹が出て、さらに腕全体に斑状の湿疹痕が残っている。
3)左右手首に湿疹が出ている(写真は右手)。
(口唇・左右の腕・手首内側の写真)
(74回目)鍼をすると4〜5日は痒みがない。その後、次の治療まで痒みが出た。しかし、アトピー性皮膚炎がかなり良くなってきている。口唇は発赤や浮腫が消えた。乾燥している。腕の湿疹痕が薄くなっている。手首の湿疹は無くなっていた。
(口唇・左右の腕・手首内側の写真)
(79回目)病院にて尿検査をしたところ、尿タンパク質は(ー)であった。もう9ヶ月間、尿中にタンパク質は出ていない。
また、アトピー性皮膚炎は、古い湿疹がまだ赤く残っているが、新しい痒い湿疹はもう出ていない。
(83回目)アトピー性皮膚炎の炎症がおさまってきた。1部位に1箇所くらいの発疹があるのみで、他は治っていた。(残念ながら、以下写真を撮っていなかった。不覚だった。)
(84回目)アトピー性皮膚炎は口の周りと頭に残っている。
(89回目)アトピー性皮膚炎の新たな湿疹は少ない。
(91回目)アトピー性皮膚炎は右手首に1個あるのみで良くなっている。
(94回目)尿タンパク質は(ー)であった。
(96回目)脈診でアトピー性皮膚炎の脈状が正常になった。アトピー性皮膚炎は、あと2〜3回の施術で根本治癒するだろうと伝えた。
(98回目)ネフローゼの「尿タンパク質」は1年6ヶ月ずっと(ー)を維持している。ステロイドも、もう6ヶ月間服薬していない。脈も気の変動がなくなり、「ネフローゼ」は根本治癒したと判断した。
アトピー性皮膚炎は湿疹や痒みが消え、綺麗な皮膚に戻っている。脈状も正常になって「アトピー性皮膚炎」は根本治癒したと判断した。ここで全治療を終了した。
この間、学校で風邪に集団感染し入院する子もいたそうだ。患者様も嘔吐して39度の発熱があった。この発熱があった(体温を上げれた)ことによって風邪はすぐ治り、さらに尿にタンパク質が出なかった(ー)。スポーツも学校で皆んなと同じようにしている。水泳教室にも通っている。
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者様へ)
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予約:087-887-1466
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病院での不妊治療はタイミング法で行なっている。しかし、なかなか妊娠できない。
2)子宮筋腫
1年前、病院で、子宮筋腫が子宮外壁に3個(1cm位)、子宮筋層に小さい筋腫が5〜6個あると診断されている。手術は受けていない。特定の体質変化が起こっている。
3)基礎体温
2相を形成し正常である。月経周期も28〜30日で正常である。
4)頻尿
起床後から午前中にかけて、つまり午前7時から11時ごろまで30分に一度の排尿がある。
これまでの変化した体質を鍼で元に戻し、自然妊娠できる体質に改善する治療を行った。
子宮筋腫が発症していることから分かるように、生来の体質が、ある時期、それも随分前から変動し現在まで進行している。これは内因性の病で、患者様の体質が体の内の原因から変化して、その結果、病が発症したことがわかる。病院では子宮筋腫を手術で切除することが多いが、取り去っても変化した体質、すなわち、病気の本質である原因はそのまま残っている。さらに、そこから体質は徐々に悪化して、止まるということはありません。従って、子宮筋腫だけでなく、体質の変動(体を流れる特定のコントローラーとしての気の変動)に応じて、病が重くなったり、病の種類が増えてゆきます。これが内因性の病の特徴です。
4.治療結果
(1回目)自然妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を取り除く治療を行ってゆく。初回は、四診(問診や望診、聞診および脈診)を中心に時間をかけて詳細に行うため、1時間半の時間をいただいています。患者様の生まれた時から現在に至るまでの問題点を探り出します(事前にリストを作成していただいても、その場でお話しされても結構です。頭の中で病歴を整理しておいてください)。
(2回目)継続して同じ治療方針で鍼をした。
(4回目)排卵があった。高温期基礎体温は36.8〜36.9度を推移している。良好である。
(6回目)高温期は、通常の高温期日数(14〜15日)を過ぎて18日目で、基礎体温は36.75~37.0度を推移。期待。午前中の排尿が1時間に1度位になり回数が減少した。
(7回目)病院で調べたところ、早くも妊娠反応が出たという。自然妊娠、6週目だった。
(9回目)つわりがではじめた。ムカムカし、唾液が出る、ゲップも出る。便秘もある。つわりは、体に気の変動がない健康な人は起こらない。つわりがあるのは、体に体質の変動が残っているということです。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければつわりはありません。妊娠中、および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続するのが良いと話した。しかし、治療は残念ながら、ここで中断した。体質の変動が残ったままになった。
妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、激しい生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。根本治癒すると、驚いてしまうほどにその結果が現れます。
以上
『自然妊娠できない』【治験例まとめ1】|あん鍼灸院
『自然妊娠できない』【治験例まとめ2】|あん鍼灸院
『自然妊娠できない』【治験例まとめ3】|あん鍼灸院
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2.患者様
60歳代前半 男性
3.現病歴と症状
1)現病歴
転勤で関東に移住したところ、3年目の32歳から鼻炎と目のかゆみが始まった。当初は、なんとか凌いでいたが、マスクなどでは防ぐことができなくなった。それ以降、薬で症状を緩和してきた。通勤や外出から帰宅したときには、花粉を落とし家に入った。衣服に花粉がつかないような服の生地選びもした。さらに、外出後は鼻と目を洗浄した。アレルギー反応のある花粉はスギとヒノキで、関東では1月下旬からスギ花粉が大量に飛び出す。それ以降、4月末までは花粉との戦いが始まる。現在、住んでいる香川県では5月上旬まで苦しんでいる。
2)症状
(a) 鼻水が激しく、垂れるほど止まらない。
(b) くしゃみが激しく出る。
(c) 目が痒く充血する。就寝後は目を閉じるために、非常に目が痒くなり眠れない日もある。
(d) 口の中(上顎)が痒くなることがある。
3)服薬
薬は当初、1日に1/4錠、次第に1/2錠、最近では1錠を就寝時に服薬している。それより多くの量の薬、それ以外の服薬時間では、次の日の仕事に差し支えるくらい、薬の副作用に悩まされてきた。色々な抗アレルギー剤を使用したが、体のだるさ、眠気など日常や仕事にも支障をきたしていた。新薬も試してきたが体に合わず、そのなかで副作用の少なかった旧来のニポラジンを服薬している。服薬しても症状はすっきりせず、この花粉時期は辛い。
東洋医学の鍼で、30年続く花粉症を根本的に治したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)11/14 11月なので花粉症の症状はない。翌年の1月末から2月初めの花粉飛散時までには治癒していることを目標に治療を開始した。2ヶ月半の期間でほぼ治癒していることを目標としたので、4〜5日に1回のペースで鍼治療を行った。
脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定した。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で経絡の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して根本的に治すことが鉄則だと昔から言われています。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを取り除くことが「体質改善」です。
鍼は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はなく、接触した感覚がある。皮膚の表面から0.1~0.2mmほどの深さに鍼をする。その付近で気を補ったり、気の滞りを流したり、気の働きを妨害する邪気を取り除く。この経絡の「気の調整」が鍼術の特徴です。ツボに鍼を刺しただけでは、症状を一時的に和らげることはできるが、根本治癒はできません。
(5回目)11/27 鍼治療は1回目と同じ治療方針を継続している。
(9回目)12/11 同じ治療方針を継続。
(13回目)12/22 同じ治療方針を継続。
(20回目)1/11 同じ治療方針を継続。
(25回目)1/29 同じ治療方針を継続。1月下旬になった。通年ならば、そろそろ花粉症状が出てくる時期である。しかし、花粉症状は、まだ出ていない。
(27回目)2/6 2.5ヶ月を経過した。戸外に出て庭木の剪定をした。目に何か入ったような感じはしたが、痒くはならなかった。鼻水もくしゃみも全く出なかった。「あれ!花粉症状が全く出ない」と思ったそうだ。例年ならば、この時期は外で活動することが多く、花粉症状に悩まされてきた。まだ花粉症状は、まだ出ていない。
(28回目)2/9 花粉症状は、まだ出ていない。これまで30年間、こういうことはなかった。治療を通常の1週間に1度に切り替えた。(これ以降は追時、記事を付け加える)
(30回目)2/22 前日、庭いじりを2時間くらい行ったそうだ。外に長くいたが、目の痒みや鼻炎の症状は起こらなかった。ただ、作業後は目と鼻を洗ったとのことでした。ドライアイのような感じになることはあるが、それは短い時間で治るという。3月上旬が花粉の飛散ピークになるので、その時期の結果をみることとした。
(31回目)3/2 ベッドパッドを屋外で干してパタパタと花粉をはたいて眠ったそうだ。夜4時ごろに目が痒くなったという。それ以前に症状は出ていない。
(33回目)3/16 気象台によると今日は花粉飛散量が「大変多い」とあったが、症状はない。
(34回目)3/23 症状はない。今年は、全般的に花粉が多いことを加味すれば、確実によくなっていることがわかる。脈状はまだある。
(37回目)4/13 症状のない日がずっと続いている。花粉の量が非常に多い日が続いていたが、花粉症の症状はない。4/8には栗林公園に行ったが、目や鼻の症状は出ていないという。大変気持ちが良かったという。
(38回目)4/20 症状はない。花粉はまだ飛んでいるが、花粉量は減少している。脈診で花粉症を示す脈状の当初の変化は消え、脈の変動はなくなっている。そこで、治療を終了した。根本治癒したので翌年の花粉症状は起こらないとみる。
花粉飛散時期に治療を開始しても、10回ほどでその効果が反応として現れる。現れれば、そのまま治療を継続し、脈診を診て病が根本治癒したかどうかがわかるので、その時点で終了する。翌年も花粉症状が起こらないだろう。
治療回数は罹患年数によるが、通常20〜30回と考える。発症して10年以下と短いならば、治療回数もそれ以下で済む。30年、40年と長いならば、治療回数はそれ以上、必要となる。今回も罹患年数が長い。どのような病も体質の変化が起きてから、どのくらいの年数が経っているかで治療回数が違う。すなわち病がどの程度、進行しているかで違う。一般に、症状が発症する前の数年前から体質の変化が始まっている。
以上
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
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翅の裏は銀白色で、一見蝶らしくない。翅表は黒褐色の地色にオスは橙色、メスは白色の紋を持つ独特の美しさがある。夏から秋にかけて飛ぶ。飛翔は速い。雌雄は調べていない。
典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布。山麓や盆地、郊外の住宅地などで普通に見られる。宮城県のレッドリストで、要注目種の指定を受けている(ウィキペディア)。
幼虫の食草はフジ、クズなどのマメ科の花。幼虫の写真は「昆虫ある記」から転載。外敵が近ずくと「お尻の突起」からブラシの様な、花火の様な器官が飛び出す。大変、面白い。体の色は周りの色に合わせて変わる。
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平成31年元旦
本年もどうぞよろしくお願いいたします
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遇うて空しく過ぐる勿(なか)れ
(哲学者:九鬼〈くき〉周造)
◇
”偶然とは、偶々(たまたま)「あった」が「ない」こともありえたということ”。この〈私〉も両親の偶々の結ばれから生まれた。そのかぎりで〈私〉が今ここにこうしてあることに最終的な根拠はない。が、この偶然は人生を最後まで制約する。そう、偶然は必然へと裏返る。〈私〉の存在が意味をもつのは、この裏返りに孕(はら)まれた可能性を生き抜く時だけだと哲学者は言う。『偶然性の問題』から。(哲学者:鷲田清一氏のことば)
「遇うて空しく過ぐる勿れ」は、親鸞聖人『浄土論』にあるそうだ(*)。
東洋思想の陰陽論では、陰転じて陽となす、陽転じて陰となすという。
自然のものはすべて偶然から起こっている。その偶然がこの自然を支配している。医療もまた、偶然に起こった病に立ち向かわねばならない。その治す方法もまた、偶然性というところから離れることはできない。東洋医学は、それをよく観察していて、見える結果現象を捉えるのではなく、偶然の裏返りからくる必然という見えない原因を見つけ出す考え方だと思う。
人はいくつもの症状が偶々起こり色々な病気になったと思い込んでいるが、実は(それらの症状の芽を掘り起こすと根はお互いに絡み合って一つの根塊(原因)を成していて)必然であったということがわかる。その病は、根塊を治すことで、一つ一つの根がほどけ症状という芽が枯れ、無くなってゆく。
(*)東本願寺HP>真宗の教え>宗祖としての親鸞聖人に遇う>飛躍する偶然性
今年も努力を尽くして、患者様の治療に臨みたいと思います。
病の根塊を治して多くの症状を無くし、春よ〜🎶(歌)となりますように。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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2.患者様
10歳代後半 男性
3.現病歴と症状
1) 2ヶ月前、野球の試合時に跳ね返ったボールが右眼に当たり、瞳孔が開いたままになった(散瞳)。右眼では景色が白く見え、何も見えなかった。黒眼部分は内出血していた。眼科で、少しだけ光に反応すると言われている。
2)天気の良い日は眩しい。
3)焦点を合わせるのが難しい。
病院で治療をしていたが、「散瞳は外傷の後遺症で治らない」と診断された。自然に治ってゆくのを待つしかないという診断だった。しかしながら、患者様は自然にはなかなか治らず、野球の練習や試合で目が眩しく、また焦点を合わせにくいということがあり困っている。
東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
4.眼の「散瞳」と「縮瞳」という光量調整
東洋医学特有の『陰陽論』は、『宇宙、世界の本質は陰陽の二気で成り立ち、その相互の「対立」と「統一」によるものである』と定義している。つまり、万物の発生(陽)や成長(陰)、粛殺(陽)や収蔵(陰)、変化(陽)や発展(陰)は全て、陰陽の「対立」と「統一」という矛盾した運動の結果であるとしている。哲学が根本なのでわかりにくいが、少しずつ事物、事象、生命のことが解りかけてくる。ヒトが正常な生命活動を継続できるのは、この陰陽相互の「対立」(相剋ともいう)と「統一」(平衡ともいう)によって生み出された「動態平衡」の結果である。この「動態平衡」によって、宇宙、そして自然界も一刻も休むことなく活動を続けることができる。これが東洋医学の基本理念です。
病も自然現象です。人の体を小宇宙と考えたとき、大宇宙のごとく体を流れるコントローラーとしての気が変化し、陰と陽や経絡間の気の平衡が崩れた時に病が発症する。自然と人の繋がりを考えると病の本態が分かってくる。このアンバランスから内臓や器官に求心力や遠心力が働き、収縮したり膨張したり、吸収と排出がうまくできなくなったり、細胞を自死させても新生細胞と入れ替えできないなど内臓や器官が恒常性を維持できなくなった時、遂には病気が発症する。
従って、『陰陽の気の動態平衡を調整して体質改善する』ことが、病を根本治癒に導く。つまり、人体の気の初期設定に戻すようなもので、まっさらになる。
この患者様の場合、動態平衡がどう関わるのか。
眼に野球のボールが当たり、その瞬間的外圧によって「瞳孔」(図1)が開いたままになっている症状です。眼を外から見ますと「虹彩」というカメラの絞りのような小器官(図1)が見えます。これは瞳孔の大きさを調節する器官です。
図1.眼の構造
<図の引用;解剖生理をおもしろく学ぶ(増田敦子著、サイオ出版)>
「虹彩」には2種類の小型の筋肉が付いている(図2)。一つは虹彩に輪状に走っている「瞳孔括約筋」、もう一つは放射線状に走っている「瞳孔散大筋」です。光が眼に入ると二つの筋のうち、「瞳孔括約筋」が反射的に収縮して瞳孔は小さくなります(縮瞳)。これは巾着袋の紐のような感じで、筋肉が収縮すると求心的に瞳孔が閉まります。さらに「瞳孔散大筋」という筋があり、収縮すると遠心的に光彩を引っ張り瞳孔が開きます(散瞳)。この二つの筋は収縮や弛緩によって『対立』する運動を起こします。
問題の「散瞳」という症状は、図2上段のように輪状の「瞳孔括約筋」が十分に収縮できずに弛緩し、さらに「瞳孔散大筋」が収縮しているために起こります。それで瞳孔が開いたままになっているので、まぶしくて見えにくい(羞明)のです。
「縮瞳」というのは、図2下段のような状態で二つの筋の収縮弛緩作用が散瞳と反対になっています。
重要なことは、光の量によって二つの筋の収縮と弛緩という連続した運動の『統一(平衡)』に至らしめ、目に入る光の量を調節することです。
図2.瞳孔の仕組み
(図の引用;Y!知恵袋)
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で、全身の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病には病を引き起こす「病因」が必ずある。気の調整を行って、光の量による二つの筋の収縮と弛緩運動の平衡を正常にすることを目標にします。
鍼(使い捨て)は皮膚に0.1~0.2mmほど刺して気の調整を行う。しかし、刺した感覚はなく、接触した感覚がある。
(2回目)継続して治療を行なった。
1)瞳孔;家で瞳孔を見ていると縮瞳するのが見えたという。
2)羞明;初回の治療後、帰り際に眩しさが減っていた。
(3回目)病院で瞳孔検査をしたところ、瞳孔にまだ左右差がある。当院で眼の写真を撮影した。光の量をコントロールして撮影したわけではないので、絶対的ではない。左右の瞳孔径を比較するのに用いる。
1)瞳孔
患者様からの許可を頂き写真を掲載した。瞳の中心の白い円が瞳孔です。右眼の瞳孔(異常)は左眼(正常)より開いていることがわかる。
(右眼瞳孔;散瞳)/(左眼瞳孔;正常)
2)羞明
眩しい。
(5回目)
1)瞳孔
(右眼瞳孔)/(左眼瞳孔)
2)羞明
まだ、眩しい。
(6回目)
1)瞳孔
右眼の瞳孔はまだ、開いてはいるものの左眼(正常)と比較して差が少なくなった。眼の焦点を合わせやすくなり、テレビなども見やすくなったという。
(右眼瞳孔)/(左眼瞳孔)
2)羞明
眩しくない。
(7回目)
1)瞳孔
左右の瞳孔の大きさに差がなくなった。
(右眼瞳孔)/(左眼瞳孔)
2)羞明
眩しくなく、ピントも合わせやすくなり元気に野球をしている。治療を終了した。
以上
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2.患者様
50歳代後半 女性
3.現病歴と症状
1)現病歴
3年前、足首と手首に疼痛と腫脹がありリウマチ専門病院を受診した。その時、リウマチと診断された。病院の診断理由は次の通り。
(a) リウマチ因子(+)
(b) 右薬指と左小指第1関節の骨変化あり。
(c) RF定量値(リウマトイド因子定量値);21(基準値15IU/ml以下)
(d) CCP抗体値(抗シトルリン化ペプチド抗体値);(3年前)450、(1年前)106.15(基準値4.5U/ml未満)
(e) CRP定量値(C反応性蛋白定量値);0.24(基準値0.3mg/dl以下)
2)リウマチ発症箇所と症状
(a) 左足首(くるぶしの周り)の疼痛と腫脹
(b) 左手首と母指のつけ根第3関節の疼痛と腫脹
(c) 右薬指と左小指の第1関節の疼痛と腫脹。 前者は第1関節が少し屈曲している。いずれも骨棘はない。
上記のように足首や手首の大きい関節が炎症を起こし腫れ、大変痛い。
3)服薬
3年前から病院にかかり、リウマチ薬「リウマトレックス」(トレキサート)を服用している。しかし、その痛みをとる効果が思わしくなく、2ヶ月後から生物学的製剤「アクテムラ」を月1回、注射(0.9mg)している。鎮痛効果があり、痛みはなくなっている。しかし、1ヶ月も経つと薬の効果が切れて痛みが出てくる。ドクターから「アクテムラ」はリウマチを根本治癒させる薬剤ではないので、生涯、注射が必要と言われている。ほぼ3年間、毎月、血液検査とアクテムラの注射を行っている。来院時はアクテムラを注射したところで、今、痛みはない。
東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
4.リウマチ
リウマチは、骨や軟骨が破壊されてゆく病です。それにより関節の腫れや痛み、変形が現れてくる。全身の関節の骨が破壊される。最終的には、骨が破壊しつくされ痛みは和らいでくる。しかし、骨の破壊によって関節は変形が起こり、指であれば「屈曲」(手掌側に関節が曲がる)や「過伸展」(手の甲側に関節が曲がる)が起こる。進行するとスワンネック(鶴の首に似た)変形、ボタンホール(ボタン穴に似た)変形と呼ばれる特有の変形が起こる。
病院では「免疫の働きが異常に亢進し、自分自身の細胞や組織を攻撃する」と考えている。自己免疫疾患と呼んでいる。リウマチ薬としてリウマトレックスがあり、新しい生物学的製剤も、症状の緩解(腫脹や痛みなどの炎症症状が落ち着くこと、学会の説明から)を目的として発売されています。それらの薬はステロイド剤と同じ「免疫抑制剤」です。抗炎症剤(鎮痛剤)のようなもので「発症した炎症を抑制する薬」です。炎症すなわち、免疫細胞の抗争が起こる時に産生される炎症性サイトカインを抑制する薬群です。サイトカインには抗炎症性サイトカインもある。
ただし、「炎症」とは、外傷、細菌の侵入、薬物・放射線の作用、内傷(内因性の傷害)などに対して、生体の恒常性を維持するための『防御反応』である(学術用語辞典)。体の一部に充血・はれ・発熱・痛みなどの症状を起こす。「炎症」は、痛みを起こすが生体の恒常性を維持するための自然に備わった『防御反応』である。
東洋医学での「免疫」という概念はすでに紀元前26年から2〜3世紀までに確立していて、体の「恒常性」を保つための仕組みができあがっている。それを『衛気』(えき)という。『衛気』はリンパの流れに入り全身を巡り邪(外敵)から体を守り、一部は、心臓へゆき血液となり全身を巡り同じく邪(外敵)から体を守る働きをしている。既に「免役」の概念と定義が完成している。前者はリンパ球のことで、後者は白血球やマクロファージなどのことである。
膠原病という言葉は、世界的に使われなくなりました。膠原病の一つ、「ヘバーデン結節」なども手指の関節に疼痛と腫脹が起こり、次第に関節の骨が大きくなり、また関節内にも骨の棘(とげ)のように骨が増殖してゆく病です。
「リウマチ」は、関節の骨が破壊されてゆく病です。その過程で手指の関節や大きい関節に疼痛と腫脹が起こります。
正反対のことが起こっていますが、両者の原理は似ています。次の通りです。
(引用;実践医学・骨代謝(羊土社))
骨は毎日、恒常的に、古くなった骨細胞を破骨細胞が壊し、そこに新しい骨芽細胞を導入する(上図参照)。骨芽細胞は骨細胞に成長する。新旧の骨細胞が毎日、連続した運動性を持ち、少しずつ入れ替わっているのが骨の世界です。それでヒトなどは二足歩行しても骨折もなく生きて行ける。これらは、骨組織に対して、骨細胞の破壊と導入のバランス、すなわち「平衡」が保たれているのです。ところが、リウマチなどは、この平衡が維持できていないのです。
東洋医学の『陰陽論』で考えるとよく解ります。リウマチは骨細胞が陰性的に、つまり遠心的に関節の骨から消失するのが優勢な病で、ヘバーデン結節は骨細胞が陽性的に、つまり求心的に骨内に増殖するのが優勢な病と考えます。ですから、リウマチは関節の骨が破壊され、関節がその形を保てなくなり変形し、遂には脱臼します。ヘバーデン結節は、関節の骨が大きく成長膨隆し、骨棘が関節内に発生して関節が動かなくなり、遂には脱臼します。
『陰陽論』は、『宇宙、世界の本質は陰陽一気で成り立ち、陰陽の「対立」と「統一」によるものである』と定義している。つまり、万物の発生や消滅、発展や変化は全て、陰陽の「対立」と「統一」という矛盾した運動の結果であるとしている。哲学が根本なのでわかりにくいが、少しずつ事物、事象、生命のことが解りかけてきた。ヒトが正常な生命活動を継続できるのは、この陰陽相互の「対立」と「統一」によって生み出された「動態平衡」の結果であるとしている。この「動態平衡」によって、宇宙、そして自然界も一刻も休むことなく活動を続けることができる。
この考えは「皇帝内経」(こうていだいけい)(紀元前26年以前)という中国で研究された医学書にある。その後、大幅な増補を加えて、現存する医学書「皇帝内経素問」(そもん)と「皇帝内経霊枢」(れいすう)ができたのは2世紀初めから3世紀の中頃と推定されている。この後、日本を含むアジアの国々に広がり、延々と引き継がれ、さらに発展してきた。日本でも多くの著名な東洋医学者を輩出している。この陰陽論は「素問」陰陽応象大論篇、陰陽離合論篇にある。
地球上の動物には新旧の骨細胞を入れ替えするコントロール機能が自然と、体に備わっています。従って、治療はこれを正常な状態に戻すことです。壊すのを陰とすれば、つくるのを陽とする。この『陰陽の気の動態平衡を調整して体質改善する』ことが、正常な骨へと根本治癒に導きます。しかし、壊れてしまった骨を元に戻すことは、体質改善できたとしても並大抵でなく時間がかかります。従って、骨の変形が軽い早期に治療を始めることが最善です。
雑談になりますが、陰陽がよくわかる事象があります。私たち地球上の動物の血液は赤色で、それは赤血球ヘモグロビンの色です。ヘモグロビンの主な働きは、肺に吸入した空気から酸素を体内に取り込み、身体中にそれを運搬する役目を持っている。そして体内で発生した二酸化炭素は、一部は体内で重炭酸合成に使用されて、余った二酸化炭素をヘモグロビンが肺経由で体外に排出する。一方、植物は緑色で、それは葉緑素クロロフィルの色です。クロロフィルの主な働きは、二酸化炭素を葉の気孔から取り込み酸素と炭素に分解して、一部の酸素は化学的に貯蔵し、余った酸素を排出し、炭素は植物体を作るために使用します。
これらのヘモグロビンとクロロフィルは大変、化学構造が似ています。骨格は「ポルフィリン」という大きな環状化合物です。その中心に動物のヘモグロビンは鉄(Fe)を、植物のクロロフィルはマグネシウム(Mg)を取り込んで化合物を構成しています。その色もヘモグロビンは赤、クロロフィルは緑(青ともいう)で、つまり太極の陰陽の色にあたります。補色です。前者は陽、後者は陰に分けられます。一方は地球上の酸素を使うために、他方は二酸化炭素を使うために発達した化合物です。また、動物は「ポルフィリン」という化合物を植物から摂取しなければ獲得できません。植物から摂取できない時には、植物または海藻を食べた動物の血液を摂取しています。肉食動物は草食動物を摂食しています。つまり、植物が絶滅すれば動物も一緒に絶滅する。自然現象は全て繋がり、相互に「対立」と「統一」を繰り返し共有しているのです。そして、陰陽の考えに従えば、動物は酸素を求心的に、二酸化炭素を遠心的に動かし、植物は二酸化炭素を求心的に、酸素を遠心的に動かす。ちょうど反対(対立)のことをして、地球上ではお互いが共存(統一)できるようになっている。これが地球の、そして宇宙の摂理です。宇宙の摂理に従って、ここに共存して生命を育んでいるのです。
病気も自然現象です。宇宙の摂理に基づいて起こっています。そこには陰と陽の気と現象が必ずあり、その平衡が崩れているのです。ですから、陰陽の気の平衡を整えることが大切なのです。
ヒトの病気は現代でも解明できていないことばかりだが、宇宙の摂理である陰陽の気は確実に存在する。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。東洋医学の治療方針に基づいた鍼で全身の気の調整を行なう治療を開始。病は「体質改善」して根本的に治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
鍼は細く柔らかい直径0.15ミリ程の銀製品(ディスポーザー)を使い、皮膚に非常に浅く刺して気の調整を行う。しかし、患者様に皮膚に鍼を刺された感覚はありません。そこで気の不足を補い、その過剰を抜き去り、または気の働きを妨げる邪気を取り除き、そして気の滞りを流す。この「気の調整」が当院の特徴です。肘から先の経穴(つぼ)と膝から下の経穴を使い、鍼を以って皮膚全体に広がる気のネットワークの「動態平衡」を修正し、生命を統制します。この患者様の『リウマチ 』は健康を維持する動態平衡が崩れて発症しています。鍼術は経穴に鍼を刺して抜くだけでは、症状を一時的に和らげることはできても根本治癒は難しい。根本治癒には「気の調整という鍼術の手技」が必要で、施術者の身体を通して指から患者様の体に作用します。鍼はあくまで、二者を結ぶ精密な連絡橋です。
(7回目)生物学的製剤アクテムラの注射を受けた。病院へは患者様の意思で、この注射を一時やめたいと申し出たと聞いた。鍼治療は1回目と同じ治療方針を継続する。
(9回目)前回のアクテムラの注射から1ヶ月を経た。アクテムラの注射はしなかった。CRP;0.31(0.3以下が正常範囲)
(12回目)病院で血液検査を2ヶ月に一度、行っている。今回の検査結果は次の通り。CCP抗体;137.52、CRP;0.17 。病院からアクテムラの注射を止めて以降、2ヶ月くらいで痛みが再び出てくると言われている。丁度、2ヶ月を経た。痛みはまだ、出ていない。鍼治療を継続する。
(15回目)3ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。
(20回目)4ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。CRP;0.16
(25回目)5ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。脈診から脈の変動が少し小さくなってきた。
(28回目)6ヶ月を経過した。まだ痛みは出ていない。脈診から脈の変動がさらに小さくなってきた。
(29回目)脈診からほとんど脈の変動がなくなっている。
(30回目)脈診から脈の変動がなくなった。すべての経脈の気は陰陽共に平坦(平衡)になっていた。鍼治療をしだして7ヶ月が経った。しかし、痛みはでていない。この内因性の病は、気の調整が終わり「根本治癒」した。さらに、経過観察をするため治療を2週間に1度に切り替えた。
(32回目)31回目から1ヶ月あけて来院した。8ヶ月間、痛みが無い状態が続いている。治療を終了した。
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半年前から病院で不妊治療を行なっている。排卵誘発剤やホルモン剤の服用が治療の中心だった。人工授精を2回行なったが、妊娠はできていない。次は体外受精移植を行いたいという患者様の希望がある。
2)子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)
1年前、病院で子宮内膜症が左卵巣にあると診断されて、その卵巣摘出手術を受けている。卵巣は6.5cmになっていた。現在、症状は出ていないが、再発の可能性がある。手術をしても、体質の変動(気の変化)はそのまま残っている。それを解決する必要がある。
3)基礎体温
低温期の基礎体温が高い。36.7〜36.9度近くあり、高温期の基礎体温に近い。排卵・月経は正常に起こっている。
ヒトは妊娠するために、卵子を育て遺伝情報などをきちんと写し込む為に身体の基礎体温を下げて行う(低温期)。その後、排卵。受精が完了するとともに基礎体温を上げて細胞分裂を促進させ、ヒトという個体を形成してゆきます(高温期)。このために、低温期と高温期という二相の基礎体温が不可欠です。低温期が高いと卵子をきちんと育てられず排卵ができません。高温期が低いと細胞分裂が進まず胎児が育ちません。特に「陽中の陽」の臓器と言われる、陽の気が最も必要な心臓がほぼ2ヶ月目(7週目から9週目)に、きちんと形成できません。それを取り戻す必要がある。
以上のことを、鍼で体質改善をして妊娠できる体質になるように治療を行いました。
4.基礎体温曲線
4ー1.卵巣・子宮と性ホルモン、および基礎体温曲線の関係
女性には、一定ではないが約28日毎の性周期が見られます。この最も明らかな特徴は、月経出血です。月経の最初の日を月経周期の第1日目と数えます。卵巣は皮質と髄質よりなる。皮質には「卵胞」と「黄体」がある。髄質は血管組織で占められている。
卵巣周期は、卵胞期/排卵/黄体期に分かれます(図2段目)。この周期は、図1段目のように下垂体前葉から分泌される2種類の性腺刺激ホルモン(FSH;卵胞刺激ホルモンとLH;黄体形成ホルモン)によって起こります。その性腺刺激ホルモンによって、図3段目のように卵巣からは卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
4−2. 性周期
1)【4-1.図2段目】卵巣内で原始卵胞(胎生期の卵巣内に約700万個、思春期には約1万個)が発育を開始します。
2)【4-1.図1・2段目】FSHとLHが調節分泌され、卵胞が成熟します(卵胞期の基礎体温は低温期)。子宮内膜の厚みが増してきます。
3)【4-1.図1・2段目】卵細胞(卵子)が一定以上の大きさに成長すると、下垂体前葉からの強いLHの刺激(LHサージという)で排卵が起こり、卵胞内の卵子と卵胞液が卵巣外に破裂するように遠心的に放出されます。1回の月経周期毎に卵子1個が成熟し、放出されます(月経初日から約14日目)。この時から基礎体温は高温期を形成し卵子は受精着床後、分裂を繰り返し胎児が成長してゆきます。
4)【4-1.図2・3段目】排卵を終えた卵胞は黄体に変化します。黄体はプロゲステロンを分泌します。
5)【4-1.図2〜4段目】妊娠が成功すれば、プロゲステロンは継続して出され、子宮内膜も絨毛をしっかりつくり胎児の成長を促します。妊娠が成立しなければ、黄体は白体へと変わり、その仕事を終えます。このとき、月経すなわち子宮内膜の剥離と子宮からの遠心的排出が発来します。
しかしながら、この性周期は、あたかもFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)、卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)がコントロールしているかの様に見えますが、ホルモンは狼煙(のろし)で、いわゆる信号(サイン)の様なものです。もっとヒトの本質的なもの、すなわち「哺乳動物」の特徴は、身体が自分の体温をコントロールできることです。卵子をつくる段階では比較的低温で、受精着床後は細胞分裂を繰り返し胎児の成長を促すために高温で維持することが、この周期を達成するためには不可欠です。ヒトには、体温を上げる機能と下げる機能が備わっています。この機能がうまく働かないと基礎体温を微妙に調節できなくなるのです。
4−3.基礎体温曲線の実際
前述した様に、卵子を丁寧につくる低温期と細胞分裂を盛んに行い胎児を育てる高温期が排卵を挟んで形成されます。基礎体温は簡単にご自身の性周期を知ることができるとともに、その曲線が下図の様に綺麗に二層を形成できているかで、妊娠ができる体質であるかを知ることができます。
基礎体温曲線が全体に高い、例えば低温期でも36.7度以上あるとか、高温期はもっと高く37度を超えている様な場合です。基礎体温曲線が全体に低い、例えば低温期で36度以下、高温期でも36.7度に達していない様な場合です。また、低温期と高温期の差がなく二層を形成できていない場合、さらには、基礎体温のばらつきが激しく、高温期なのか低温期なのかがわからない様なこともあります。これらの場合、妊娠がなかなかできないのです。そこで、当院の治療は、変動した体温調節機能を気の調整で修復し、正常な基礎体温曲線に戻します。
病院では、基礎体温を毎日、測定する様な指導はほとんどありません。それは、ホルモン剤の投与を行っていて、基礎体温がホルモン剤によって左右され、患者様の本当の基礎体温が測定できないからです。病院でも真の基礎体温でなく、仮の基礎体温だと説明されている様です。ですから、基礎体温は、ホルモン剤を服用していない状態で測定しなければなりません。一度、服用するとその次の月まで影響します。当院ではその重要さを理解いただいて、毎日の基礎体温を測定しグラフを作成していただくか、スマートホンのアプリ付き基礎体温計で測定していただいています。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。
妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。
(5回目)排卵したかどうか、わからない。低温期基礎体温は36.7〜36.9度を推移している。低温期に高い基礎体温が続いている。
(6回目)病院で、ホルモン剤を使用した人工授精を実施した。しかし、妊娠はできなかった。
(10回目)翌月、排卵があった。低温期基礎体温は36.5~36.7度で、排卵後の高温期の基礎体温は36.9〜37.0度まで上昇した。その期間は13日間であった。次月に採卵したい希望がある。基礎体温が正常になれば、行うこととした。
(14回目)病院で採卵しようとしたが、LH/FSHバランスが不良ということで採卵を中止している。
(15回目)低温期基礎体温は36.5~36.6度で安定してきた。
(18回目)病院で採卵をした。3個の胚盤胞を凍結保存できた。
(22回目)体外受精移植を行なった。
(23回目)妊娠がわかった。
(25回目)7週目。心拍を確認できた。
(27回目)インフルエンザに罹った。10週目。赤ちゃんは2cmほどに成長している。
(28回目)11週目。3.8cmに成長した。母子手帳が配布された。午後5時以降のつわりがひどくなってきた。吐き気がある。吐くこともある。午前中と夕方が眠い。重いつわりがあるのは、まだ体質変動が残っているということだ。つわりがないと赤ちゃんが元気でないのかしらと思っている方もいらっしゃるが、体質の変動がなければ、つわりは軽い。妊娠中および出産後の体調を考え、体質の変動がなくなるまで治療を継続することとした。
(31回目)15週目。つわりが軽くなってきた。
(32回目)16週目。脈の変動が少なくなってきた。
(34回目)19週目。つわりは少ない。脈の変動がなくなっている。気の変動がなくなり体質改善したと判断し、治療を終了した。赤ちゃんの体重は330グラムとのことでした。
この患者様は、体質改善に至るまで治療をされて鍼治療を終了された方です。妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの症状は、体質変動という気が変化した原因から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかどうかのキーポイントです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療された患者様です。
以上
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1年前に結婚、半年前から病院で不妊治療を行なっている。3ヶ月前から排卵誘発剤やホルモン剤(セキソビット、リファストン)を服用していたが、卵巣が腫れた。先月、人工授精を行なった。その時、ホルモン剤を注射したところ、またもや卵巣が腫れた。服用を中止したいと患者様の希望がある。
2)甲状腺機能低下症
5〜6年前から甲状腺機能が低下していると言われていた。前年12月、血液検査から甲状腺機能低下症と診断された。TSHは9であった。それから甲状腺ホルモン;チラジンを服用している。現在、TSH;1.65(正常値0.5~5.0)、F-T4;1.42(正常値0.9~1.7)、F-T3;2.42(正常値2.3~4.3)である。
3)子宮筋腫
子宮筋腫が子宮の外側に1個あり、筋腫は小さく、発症部位は問題ないが、腫瘍ができた原因がある。
4)右側卵管閉塞がある。
5)胃がチャポチャポいう。食後、腹部が膨満する。
6)日常、下痢と軟便を繰り返している。
鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。
妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。上記3にある様に色々な症状がある(一部を記載)。この病因を治癒させることが妊娠の必要十分条件です。と言っても、一つずつ、症状の原因を治してゆくわけではない。病因は一つ、多くても二つである。二つとは内因性と外因性の原因である。
鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。患者様はホルモン剤を使わない不妊治療を希望されている。
(4回目)昨日、排卵があった。基礎体温は36.75度まで上がった。高温期に入った。先月、高温期の基礎体温曲線はばらついていた。その原因は、ホルモン剤の服用である。卵胞ホルモン剤を服用すると体温が上昇するが、あたかも基礎体温が順調のように見える。しかし、実は仮の基礎体温で体の本当の基礎体温ではないのです。病院では基礎体温を十分チェックしないのは、それがわかっているからです。患者様はお腹の冷えを訴えていましたが、ここにきて暖かくなったと言います。これは、この原因から体内が冷えるという症状を呈しています。
(5回目)高温期の基礎体温は36.9~37.2度を推移した。その期間は13日間であった。以下、ずっと治療方針は変わらない。
(7回目)月経があった。低温期の基礎体温は36.4~36.6度を推移した。良好である。睡眠の質が上がり、朝までよく眠れるようになった。
(10回目)昨日、排卵があった。高温期の基礎体温は順調に推移し36.9度まで上昇した。その期間は13日間であった。胃がチャポチャポ言わなくなった。食後、腹部の膨満もなくなってきた。
(12回目)低温期の基礎体温は36.4~36.5度で安定した。
(13回目)風邪をひき、その後、大腸炎を引き起こした。下痢と激しい痛みがあり背中が張って痛い。何回も排便した。その治療に切り替えた。外因性である。
(15回目)午前8時頃、毎日1回の軟便や下痢があったが、それもなくなってきた。
(17回目)基礎体温曲線は、その形が標準となるくらいの綺麗な曲線だった。ホルモン剤を使わないで、人工授精を行なった。
(18回目)妊娠がわかった。7周目。つわりがある。吐き気がある。安定期近くまで治療を続けることになったが、残念ながら中断された。甲状腺機能低下症が治癒しておらず、甲状腺ホルモン値が正常になるまで続けられた方が良いと伝えていたが、残念です。しかし、妊娠されて本当に良かった。すくすくと成長されることを祈っております。
妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、体質変動によって、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの甲状腺機能低下症などは体質変動から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかのキーポイントです。体質改善するまで、もう少しなのです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療して終わっていただきたかったのが、心残りです。
以上
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ3】
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者様へ)
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脈診調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
087-887-1466
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平成30年元旦
本年もどうぞよろしくお願いいたします
初春の営業は5日(金)からです
今、いのちがあなたを生きている
(真宗大谷派東本願寺)
◇
2011年に催された親鸞聖人の七百五十回御遠忌のテーマ。私が自らのいのちを生きるのではなく、いのちが私を生きていると考えるよう呼びかけた。これにふれて思い出したのが、臨床心理学を専攻する友人の、「身体こそ魂なのであって、魂という容(い)れ物の中を〈私〉が出入りする」という謎めいた言葉。共通するのは、身体を「私の所有物」とする考えを斥(しりぞ)けていること。(哲学者;鷲田清一氏)
東洋医学の基本理念である。現代医学もまた、解剖学的にはそう思っている。私という感覚を育む脳は身体とは別物である。身体は勝手に活動している。そこに私という脳は介入できない。脳にできることは、手足を動かす、考えるとか、視る、聞く、臭う、触る、味わうの五感の部分と限定されている。だから、身体が「魂(こん)」、即ち、「いのち」なのです。私はその上に寄生しているだけなのです。
魂である身体を、私という脳がコントロールするのは難しい。ましてや思うように治療するのは、もっと難しい。しかし、挑んでいきたいと思っています。
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脈診調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
予約:087-887-1466
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2.患者樣
30歳後半 男性
3.現病歴と症状
1)3年前から、座っても立っても肛門の奥や前後が痛くなる、または違和感が続く(以下、肛門の奥の痛み)。「肛門の奥の痛み」という表現がわかりにくいが、痔のような肛門痛ではない。これが、患者様の3年間続く苦痛である。
2)3年前に、総合病院では「慢性前立腺炎」と診断され、服薬にて治療を続けてきたが治らなかった。1年前には別の大病院で直腸診やCTやMRIを測定したが、「異常なし」と診断され、薬もなく治療方法はないということだった。さらに、別の三つ目の病院でも治療を受けた。ここでも「慢性前立腺炎」と同じ病名を告げられたが、やはり治らなかった。
3)発症前までは元気にスポーツをしていたが、現在はしていない。
4)この2、3年前から逆流性食道炎があり、げっぷと食後膨満感、さらに胃液が上がってくる。服薬でずっと治療している。
3年間ずっと病院で治療をしてきたが、病院では治らないことがわかり、鍼灸を受けてみようと来院された。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。よく体質改善と言われるが、病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあります。その病因を治すこと、すなわち体質改善が治療の目標です。鍼を5回位施術して、身体から返ってくる反応を診ます。その反応が良いものであれば、同じ治療方針で続けます。その反応が良くないときは、治療方針を見直します。
(5回目)肛門の奥の痛みは、良くなったり悪くなったりを繰り返している。もう少し、続ける。
(8回目)前回の治療後、何日か経って肛門の奥の痛みが幾分、良くなってきた。当初を100とすれば40%くらいになったと患者様。
(13回目)肛門の奥の痛みが、20%くらいに減少して良くなってきている。
(15回目)10%くらいに緩解した。
(17回目)5%くらいに緩解した。
(19回目)肛門の奥の痛みは、ほとんど治った。若干の違和感が残る。「逆流性食道炎」もここにきてよくなった。
(25回目)症状は楽になっている。脈状の変動がなくなってきた。一つの経絡だけの変動が残っている。
(26回目)上記の症状も脈状の変動もなくなった。根本治療できたと判断し治療を終了した。
あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例1】
あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例2】
あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例3】
あん鍼灸院で『間質性膀胱炎』が治った【治験例4】
あん鍼灸院で『頻尿・残尿感』が治った【治験例5】
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
「鍼の治療間隔と回数」
(遠方よりお越しの患者様へ)
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調氣鍼法はり専門
脈診あん鍼灸院
院長;近藤光男
予約:087-887-1466
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2)歩き始めると膝に痛みが出るが、15秒くらい歩き続けると痛みがなくなる。
3)朝、起床時、手指の強張りがある。
整形外科病院では、X線撮影で検査したが、骨に異常がなく原因不明ということだった。治療は湿布薬が処方され、それを貼っている。しかし、効果がない。そこで、鍼灸で治したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すと言います。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。
(3回目)手指の強張りが消えた。歩き始めに一瞬、痛みが出るが、その後は痛くない。少し良くなっている。
(5回目)膝を曲げれるようになり、気にならない時が増えてきた。座位から立つ時に右膝の内側が痛かった。しかし、痛みの度合いが弱くなってきた。
(7回目)右膝内側の痛みは、中腰で正座が出来るまでに緩解してきた。膝裏側の突っ張り感はなくなった。歩き始めの痛みは無い。前回の治療後から急速に良くなっているという。
(9回目)膝は大腿と下腿の角度が20度くらいまで曲げることができるようになった。
(10回目)大変良くなって痛いところはもう無い。旅行にゆきたいので治療を終了したいと申し出があった。当院は根本治療を目指しています。患者様に、今後、再発が起こらないように今の「体質変化という病因」を確実に無くして根本的に治癒させることが大切ではないかとお話しししました。その治療回数は2〜3回で脈状の変動が消え、正常な元の体質に戻るだろうと伝えました。患者様はそれに賛同され、旅行後も治療を続けることになりました。
(11回目)脈状の変動がほぼなくなってきた。
(12回目)旅行から帰ってきた。体調が大変、良好だったとのことでした。脈状の変動が全くなくなっていた。予定通り治療を終了した。もう再発は起こらないと思う。
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脈診調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
予約:087-887-1466
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2.患者様
30歳前半
3.現病歴と症状
1)1年前から病院で不妊治療をしている。病院では精子検査や卵管造影検査、フーナーテストなどの検査を行なっている。全て異常はないといわれている。不妊治療は、人工授精とその時のホルモン剤投与である。
2)月経周期が32〜38日と長い。
3)基礎体温は、低温期(36.7度付近)と高温期(36.9~37.2度)である。「低温期の基礎体温が高い」ことに問題があるとわかる。
4)昨日、人工授精を行なっている。
鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。
妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
妊娠は、月経以降に基礎体温が低く抑えられ、その間、卵子を育て全ての遺伝情報を書き込みDNAなどを完成し、ついでそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こる。排卵後、体温が上昇し授精を促し、卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。授精ができなかったときには月経が起こるという循環が大切です。
この患者様の問題点は、低温期の基礎体温が高いということです。基礎体温曲線の乱れは、一つには、発熱と冷却を司る経絡を流れるエネルギー(気)の不調和から起こる。もう一つには、ホルモン剤の長期にわたる投与によるものが多い。
鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。治療後、視界が明るくなったという。
(3回目)人工授精は陰性で、生理があった。生理後、低温期の基礎体温が36.4度に下がっていた。
(4回目)翌月にも人工授精を実施した。その後、定期健康診断で肺に影があるというので、病院内科で再検査した。CTで診た所、白い粒状影が点々と診られた。それは良性と診断され、そのまま放置することになったようだ。良性といえども、その病因がある。このことがあって治療方針を変更した。
(5回目)人工授精は陰性で、生理があった。ここで、自然妊娠を目指すことを決意された。
(6回目)緊張性頭痛があった。頭が締め付けられているようだった。今、低温期である。基礎体温は36.3~36.5度まで低下していた。治療前は、低温期の基礎体温が36.7度もあったが、正常になった。治療方針は続行した。
(7回目)排卵があった。検査薬でチェックすると陽性であった。生理開始から排卵までの低温期は18日間であった。今日は37.4度であった。
(8回目)排卵後、基礎体温は36.7~37.0度まで上昇した。全て、36.7度以上で推移し、良好な基礎体温曲線を描いていた。妊娠検査薬で調べた所、陽性反応が出た。
(9回目)高温期が続いている。自然妊娠でした。病院検査で胎嚢が見えた。5週目である。
(10回目)8週目。つわりがある。患者様の体質変化がまだ残っているので、つわりが出ることは避けれない旨を伝えた。体質改善がきちんとできるよう、もう少し治療を続けるよう伝えた。目標は16週まで。病院で心音を確認した。
(11回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。患者様のご希望で今回をもって治療を終了した。体質改善はまだ、完了していない。少し残念でした。頭痛、肺の粒状影があったが、それらの原因を取り去って治療を終了すればもっと良かったと思う。体質改善をきちんと完了していれば、2子目は「自然妊娠」がすんなりできると思う。実際に、他の患者様から、そのような報告をいただいている。
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者様へ)
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脈診流調氣鍼法はり専門
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爪甲剥剥離症/手の甲側の発赤と痺れ
2.患者様
40歳代後半 女性
3.現病歴と症状
1)2年前の2月、早朝ほぼ4時半から5時半にかけて、両手甲側、母指の第1関節より先がビリビリ痺れだした。その後、午後7時から8時にかけて、手首から始まり指先、爪にかけて全指が真っ赤になり熱くなった。全指が、特に中指、薬指、小指が痺れていた。しかし、手のひら(手掌)側は症状がない。毎日、同じ時間に発症して熱く感じるので水で冷やしていた。手を心臓より上の位置に挙げると発赤がおさまる。病院皮膚科では、病名は肢端紅痛症だと言われたが、原因が解らなかった。治療法もなかった。
2)翌年、秋に爪が爪床から剥離してきた。季節に関係なく、良くなったり悪くなったりしていた。病院で診察を受けたが、これも原因不明であった。これは「爪甲剥離症」である。
その他にも多くの症状がある。病院で2年間、治療を続けてきたが治らなかった。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。
(写真)『右手手首より先、特に手指の発赤』
患者様提供。実際には赤みがもっとはっきりしているとのこと。
(写真)『左手の爪甲剥離』
爪甲剥離症の程度は軽い。
(5回目)手の甲側はいつもビリビリしているが、楽な時もあるようになった。爪甲剥離は変わらず。
(写真)『左手の爪甲剥離』
(12回目)手の甲側のビリビリする痺れが早朝、起きなかった。発赤はましになったが、まだある。爪甲剥離部分の境界が少し上がってきた。爪と爪床が接着しつつある。
(写真)『左手の爪甲剥離』
(19回目)手指の発赤が少し出ることはあるが、ほとんどなくなってきた。手の甲側のビリビリ感は日によって違うが、当初の60%くらいになり楽になっているという。さらに、爪甲剥離部の境界が少し上がって良くなってきた。
(写真)『左手の爪甲剥離』
(24回目)手の甲側のビリビリした痺れはさらに減少し、当初の20%くらいになった。爪甲剥離も良くなってきて、写真のように境界線は奇麗になりつつある。
(写真)『左手の爪甲剥離』
(26回目)手の甲側のビリビリした痺れと発赤はなくなった。爪甲剥離もほとんどなくなった。他の症状も消えていた。
脈状もほぼ、回復した。遠方から通院していることもあり治療を終了した。
(写真)『左手の爪甲剥離』
手首から指先までの甲側の発赤、及びビリビリする痺れ、さらに爪甲剥離症は内因性の病で他の症状から見て数年前から徐々に進行してきたものと思います。手が発赤する症状はよくあるのですが、ビリビリ感のある痺れがなんとも言えないようで、これが最も苦痛でした。これが回復されました。
毎日、時間通りに痺れと発赤が一定場所に起こる現象は、いろいろな病にしばしば現れます。体をコントロールする気が流れる経脈は一つの臓器に流注し、一定の時間帯になると気が動き出すという東洋医学特有の考えは、その治療に大きい力を発揮します。
爪甲剥離症は、良く発症する症状です。この治験例のように一つの併発症状としても現れますが、多くの症状が出ている病気であっても色々な専門科で治療をすることなく多くの症状を的確に治療できます。これが東洋医学鍼術の優れたところです。
『爪甲剥離症』で爪がパリッと剥がれたら”あん鍼灸院”で治療しよう
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
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脈診流調氣鍼法はり専門
あん鍼灸院
予約:087-887-1466
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5)踵と母趾球の肌肉が痩せて柔らかい。
鍼灸治療で体質改善をして第2子を授かりたいと来院されました。
4.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。
妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てば、それを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。
(3回目)3日前、排卵があった。患者様には「卵管閉塞」を治す目的で治療してゆけば、不妊の原因を解消できると説明した。
(6回目)月経以降、基礎体温のばらつきがある。このばらつきを無くし、さらに高温期と低温期がきちんと別れるように鍼で治療してゆく。本日、排卵があった。
(13回目)病院ではホルモン剤を使用しないで自然採卵をする方針だ。
(18回目)採卵をしようとしたが、排卵した後だった。排卵した後の空洞が見えた様だ。翌月は卵胞は見えたが卵子がなかった。
(31回目)患者様は、病院にて保存凍結卵を使用した体外受精移植を実施した。内膜は8.7mm。足裏の肌肉が痩せて、歩くと骨が当たって痛いと訴え始めた。靴の中敷きを入れている。
(33回目)妊娠結果が出た。残念な結果に終わった。治療方針を変更した。
(36回目)足裏の痛みが治っている。中敷のない靴でも痛みなく普通に歩ける様になった。自然に排卵があった。体温は36.8度に上昇した。
(38回目)高温期が続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。先月の生理から35日(通常は28〜30日の周期)経つが、まだ生理がこない。病院にゆくと胎嚢が見えた。ドクターが驚いたそうです。自然妊娠でした。
(39回目)妊娠が確定した。心音が聞こえるまで不安だと言う。赤ちゃんの心臓が形成される8週目まで待つことにした。
(40回目)8週目。病院で心音を確認した。胎児の大きさは2cmくらいであった。
(41回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。
(44回目)16週目。踵の痛みはもうない。
(45回目)18周目。順調である。胎児の重さは約200g。心臓も指も動いている。母体の血圧は105/51mmHgになっていた。脈状は正常に戻っていた。今回をもって治療を終了した。
その後、患者様から3500グラムの女の赤ちゃんが誕生したとのご連絡があった。お名前を尋ねるとまだ、命名できていないとのことでした。赤ちゃん誕生、鍼灸師として嬉しいです。
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『自然妊娠できない』が治った【治験例まとめ3】
『自然妊娠できない』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
『自然妊娠できない』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
『自然妊娠できない』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者様へ)
2)朝のこわばりがある。
3)現在、育児中で授乳中である。症状は出産後から痛くなった。
4)痛みが出た時には手首の関節が熱かった。
5)病院での検査ではリウマチ抗体値が少し高いが、リウマチではないと言われた。治療方法はなく、様子をみてくださいとの診断結果だった。
この症状は「へバーデン結節」である。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。
(3回目)朝のこわばりがなくなった。
(4回目)指関節の痛みは、時々痛くなる程度になってきた。
(5回目)指関節の痛みがなくなった。
(8回目)脈状の変動もほぼなくなってきた。1ヶ月後の治療とした。
(9回目)指の第1、2関節の痛みは1ヶ月経ても起こっていない。脈状の変動もなくなった。治療を終了した。
『ヘバーデン結節』は鍼治療が早い程、骨棘の肥大化や関節の固定化および脱臼などが起こりません。
鍼治療が早い程、この病気の背景にある「根本原因」を早く取り除くことができます。それによって、その「根本原因」から引き起こされる、”これから起こるであろう病気”も起こらなくなります。早めの根本治療が得策です。これが東洋医学です。
『ヘバーデン結節』で指が痛くなったら’あん鍼灸院’で治療しよう
あん鍼灸院で『ヘバーデン結節』が治った【治験例まとめ】
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者樣へ)
2.患者様
40歳代前半 女性
3.現病歴と症状
1)3ヶ月前から痛みがひどくなってきた。右手小指第1関節に炎症が起こり、関節はうっすらと赤みを帯びている。かつ、関節は骨が隆起し、骨棘を形成している。関節は太くなって、こわばりがあり、可動域が限定され動きにくい。
2)数年前の妊娠中、及び出産後に水泡状の赤い湿疹(1センチ径くらい)が出た。痒い。掻くと水膨れになり破れる。赤みのある体液が出た。患者さんは汗と血液が混じったような液と表現する。内容物は粘くベタベタしている。破れると皮膚が剥離する。膝から足(足首、足甲と足裏)、及び手掌にでる。春から夏にかけて発症する。皮膚科の病院では蕁麻疹と診断された。現在も湿疹が出ている。
あん鍼灸院が『ヘバーデン結節』の治療をしているというのを知り、来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。
(5回目)水仕事時には指が痛い。病院では一日2リットルの水を飲むよう指導されている。欲しい時に飲めば良いとした。
(9回目)右手小指第1関節がまだ痛い。
(11回目)湿疹が手掌、足首、足の甲、踵の上部にできている。水疱ができ、破れると痒い。その後、皮膚が剥離する。『汗疱性湿疹』と思われる。
(13回目)小指の痛みは、時々痛くなる程度になってきた。症状が良くなってきたようだ。
(15回目)小指のこわばりや痛みが減ってきた。湿疹があり、痒い。
(17回目)前回の治療から6日経つが、その間、1回のみの鈍痛だった。
(18回目)小指第1関節の痛みがなくなった。汗疱性湿疹も痒くなくなって消えかかっている。脈状の変動がほぼなくなっていた。
(19回目)痛みがすっかり取れて、こわばりもなくなった。汗疱性湿疹も治った。脈の変動が消えていた。そこで治癒を終了した。
『ヘバーデン結節』は鍼治療が早い程、骨棘の肥大化や関節の固定化が進行しません。鍼治療が早い程、この病気の背景にある「根本原因」を早く取り除くことができます。それによって、その「根本原因」から引き起こされる、”これから起こるであろう病気”も起こらなくなります。
『ヘバーデン結節』で指が痛くなったら’あん鍼灸院’で治療しよう
あん鍼灸院で『ヘバーデン結節』が治った【治験例まとめ】
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
「あん鍼灸院へのアクセス」
(遠方よりお越しの患者樣へ)
5)不整脈があるが、自覚はない。
6)口唇ヘルペスによく罹患する。
鍼灸治療で体質改善をして「自然妊娠」したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てば、それを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。それも自分の体で自然に起こることが必要で、服薬によってそれを起こしても無理がある。
治療方針は、以下ずっと同じです。
(4回目)7日前、排卵があった。しかし、それ以降、基礎体温は36.6度以下が多く、36.7度以上は2日間だけだった。
(6回目)翌月の月経以降、基礎体温のばらつきがあるけれども本日、排卵があった。
(7回目)高温期が2週間、続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。治療開始から2ヶ月、排卵がきちんとあった。次の治療時に分かったが、妊娠検査薬で陽性が出た。
(8回目)自然妊娠でした。胎嚢を病院で確認した。この後、心拍も確認できた。
(10回目)9週目。胎児の大きさが2.1cmであった。
(12回目)12週目。つわりもなく体調が良い。脈状の変動は少なくなりつつある。
(13回目)15週目。脈状変動はほぼなくなっていた。患者様は大きな婦人病を持っていなかったため、治療効果が早く出たものと思われる。体表と体内を流れる気の調整を行うことで妊娠はスッと、自分のものになることがわかる。今回をもって治療を終了した。
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)
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2.患者様
50歳前半 女性
3.現病歴と症状
1)半年前の冬から両手の中指と薬指(第3、4指)の爪が痛い。大きな爪甲剥離はないが、爪と爪床(爪の下にある桃色の皮膚部分)との接着境界部が不明瞭になっている。ここから剥離が始まると痛みが出ている。通常は剥離しても痛みは感じられない。剥離する場所に痛みを感じる神経が分布するものと考えると、爪床の真皮(血管や神経が分布する)部分から、詳しくは真皮と表皮の境界にある基底層(皮膚を護るバリア)付近からの剥離が起こっていると推測する。通常は真皮より上に位置する表皮(血管や神経の分布がない)からの剥離である。指先を使う仕事をすると爪が痛くなる。
2)手首を中心に母指にある腱が痛い。
3)大腿内側に痺れがあり痛い。
4)左の踵がピリピリと痛い。特に、階段を降りるときに痛む。
5)左耳に耳閉感がある。
6)咳が日中に何回も出る。しかし、就寝中には出ない。
7)起床時に涙が大量に出る。しかし、日中は涙が出ず眼が乾燥する。
患者様は爪甲剥離症ではないかと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(2回目)爪はまだ痛いが、大腿内側の痺れや踵のピリピリした痛み、及び左耳の耳閉感は感じられない。涙も1回目の治療翌日から流れるようには出なくなった。夜、あまりによく眠れたので患者様は驚いていました。
(3回目)爪の痛みが気にならなくなったという。何も感じなかった日が数日間あった。咳も出ていない。ずっと首にあったイボが取れたという。
(4回目)爪の痛みが全くなくなった。爪と爪床との接着境界部がはっきりした。手首を中心とした母指の痛みもなくなっていた。全ての症状が治り、脈状が平常に戻った。治療を終了した。
発症から時間が経っていなかったので治療に要した時間は短かった。早期に治療を開始すると、こんなに早く病が根本的に治る。病は症状が出はじめたときに、すぐに治療を開始することが肝心です。時間が経てば、治すのにそれ相応の治療時間が必要になります。
以上
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(3回目)症状は変わらない。正午前から、上記の症状が起こる。
(4回目)便が普通に出るようになった。肛門も緩んだ感じがなくなってきた。患者様は当院に入ってくるや嬉しそうに話した。
(5回目)肛門が緩んだ感じや便秘・下痢が全くなくなった。
(7回目)脈状が平常に戻った。全ての症状はもうない。治療を終了した。
発症から時間が経っていないので治癒に要した時間は短かった。早めに治療を開始すると、こんなに早く病が根本的に治る。病は症状が出はじめたときに治療を開始することが重要です。時間が経てば、治すのにも時間が必要になります。
症状が体に出てきたときは、体が信号を発信しています。このような時、すぐに鍼治療を始め根本治療をすることが大切です。
以上
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3.現病歴と症状
1)子宮底部が内側に少し凹み、子宮内腔がハート形をしている『弓状子宮』を呈している。
2)基礎体温は、高温期と低温期の二層を形成している。低温期は36.4度前後、高温期は36.8度前後である。
3)人工授精を1回、実施している。しかし、妊娠できていない。
4)疲れやすい。
5)月経前になると、上半身が熱っぽく火照り下半身臀部から下が冷える。
6)胃もたれがある。
7)ドライアイである。
8)花粉症がある。一年中、目がかゆく赤い。鼻炎もある。朝と就寝前が激しい。
鍼灸治療で体質改善し、妊娠を希望している。
4.弓状子宮
子宮は楕円形で、その内腔は逆三角形の形をしている。その逆三角形をした内腔の底辺部分が凹み、ハート型やウサギの耳型に変形したものを一般に双角子宮と言う。その変形度によっては、子宮底部が内側に少し凹み、子宮内腔がハート形をしているものを特に弓状子宮と呼ぶ。
東洋医学では、双角子宮のような子宮の変形は生まれつきの変形も中にはあろうが、ほとんどは子宮の中心に働く求心力(陽の力)によって子宮内腔の底部(子宮内膜が成長するところ)が中心に向かって凹んで変形したもので、後天的なものと考えます。
これらの一連の子宮変形はいずれも膣は一つで子宮内腔の変形度合の大小で表現方法が違うだけである。先天的変形と診るよりも子宮内腔の底部に求心力が働いた結果、ハート型からウサギの耳型(子宮口が二つのものも含む)に変形が起こった後天的な症状と診る方が理にかなっている。この後天的な病因を治療することで妊娠ができる体質にすることが、この患者様に対する治療方針です。
5.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われる。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
この患者様は「弓状子宮」を症状としてもっています。これは子宮に働く力のバランスが崩れ、求心力(陽の力)が大きくなって子宮底部が子宮の中心に向かって凹んで変形している。基本的に、この病因を取るために気を調整し体質を改善することが大切です。
(10回目)生理周期は25〜26日である。上半身が熱っぽく火照っている。下半身臀部から下が冷えている。「冷えのぼせ」がある。生理2〜3日前になる。
(14回目)前月、生理前に起こる「冷えのぼせ」が起こらなかった。
(16回目)月経があった。
(17回目)前日、病院へ行ったところ、排卵直前の状態で急に採卵をした。
(18回目)採卵から5日後、体外受精移植をした。治療方針は同じ。
(19回目)その後、月経がこない。着床していた。妊娠でした。
(20回目)病院の検査で胎嚢が見えた。つわりが始まり、激しいと訴える。同じ治療方針で続けた。
(21回目)赤ちゃんの心拍が見えた。つわりがあり呼吸がしづらくなり吐いた。
(23回目)赤ちゃんは問題なく、元気に成長している。10週目。
(26回目)つわりは少しあるが緩解してきた。14週目。弓状子宮が正常な子宮の形になっているかは不明である。赤ちゃんの成長に問題なく、患者様の希望もあり治療を終了した。
(その後、出産予定通りに元気な赤ちゃんが誕生したとの連絡をいただきました。)
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)
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(5回目)しばらくして、胎嚢が見えるが胎児が確認できないと来院。6週目。卵黄胞が大きいまま残っていた。1ヶ月後、自然に生理が起こった。しっかりした妊娠維持ができるように、継続してきちんと体質改善をするように話した。治療方針は前回と同じである。
(7回目)次の生理があった。茶色のおりものがあり、お腹が痛い。
(14回目)風邪をひきやすかったが、もう半年になるが一回も罹っていない。
(15回目)手足の冷えがなくなった。温かい。茶色のおりものや出血がなくなった。排卵後の高温期には体温が上昇して37度もあった。
(16回目)排卵から15日目、妊娠検査薬で調べると陽性が出た。電話で連絡があった。自然妊娠でした。ご自分でしていた灸を中止した。
(19回目)4日前から食欲があるが、食後2時間後にはお腹が張り苦しくなる。6週目。つわりである。治療後には、つわりが緩解する。これを続ければ、つわりは緩解すると伝えたが、実家に帰省した。
(20回目)2ヶ月後、安定期にあたる20週目に来院。まだ脈が変化していた状態であったが、実家での出産を希望されましたので治療を終了した。子宮内膜症の治療結果を確認できなかった。
その後、盛夏に赤ちゃんを連れて来院されました。可愛い赤ちゃんでした。喜びが溢れていました。
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
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平成29年元旦
本年もどうぞよろしくお願いいたします
初春の営業は6日(金)からです
世界のことがわかってきたような気になるのは、わからないものを切り捨てていくからである。
(養老孟司)
昆虫採集で諸地域を訪れる解剖学者は、自然のことは今もってわからないことばかりだと言う。「進歩」なんぞも、だから信じられなくなると。わからないけれど、これは大事と知ること。わからないものを前にして、わからないまま、それに正確に対処できること。生きるにはこの方が重要なのだろう。
(哲学者 鷲田清一さんの言葉から)
(追記)昨年から鍼灸師が1名、加わりました。宇宙が創った体に起こる病は現代医学の最先端技術を駆使してもわからないこと、治らないことが大変多いけれど、病に対し氣を調整する東洋医学鍼術で正確に対処できるように、あん鍼灸院は二人の鍼灸師で頑張ります。
]]>「自分の声ばかり聞こえる」(自声強調)
2.患者様
40歳代後半 女性
3.現病歴と症状
1)3〜4年前から、毎年1〜4月になると花粉症とともに「滲出性中耳炎」を引き起こしていた。
2)2016年2月、「自分の声ばかりが聞こえる」ようになった(自声強調)。鼻声に聞こえるが、二重には聞こえない。発症時には「耳管狭窄症」と診断され、耳管にチューブを通す治療を受けた。大変痛かったようだ。「自分の声ばかり聞こえる」症状に効果はなかった。その後、「開放性耳管」と診断された。チューブは外した。
2月中旬、「滲出性中耳炎」に対して鼓膜にチューブを挿入して貯留した液を外耳側に出していた。耳閉感は取れたが、「自分の声ばかり聞こえる」症状は取れなかった。
3)頭の左を上にして横臥するとボコボコと耳が鳴る。横臥するとシャーという耳鳴りもするが、日中は気にならない。
4)他の人の声は普通に聞こえる。車のエンジン音や食器のあたるカチャカチャという音やエアコンの空調機の風の音が聞こえすぎる。
5)鼻水が出ると「自分の声ばかり聞こえる」ようになりやすい。
このような背景のもと、病院での治療で治ることはないと考え、鍼灸での治療をしたいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(5回目)前回の治療後1週間、症状が少し軽くなっている。
(7回目)2月から鼓膜にチューブを挿入している。患者さんによると「自分の声ばかり聞こえる」症状は1月にはなかったようで、2月時点で起こったか、それは分からないとのことだった。鍼治療を続けた。
(9回目)滲出液がなくなってきた。病院では鼓膜に挿入していたチューブを抜いた。穴が自然に塞がらないときは手術するということだった。鍼治療を続けた。
(10回目)「自分の声ばかり聞こえる」という症状が軽減してきた気がするとのこと。この症状はチューブを挿入する前から「自分の声ばかり聞こえた」ので、チューブが原因ではない。
(11回目)症状が気にならなくなった。
(13回目)滲出性中耳炎がまた、起こった。鼓膜を外耳側から見ると滲出液が溜まっている影が見えた。鍼治療を続けた。
(16回目)中耳鼓室の滲出液がなくなった。
(18回目)「自分の声ばかり聞こえる」という症状はもうない。耳鳴りもない。脈状も正常に戻っていた。1、2ヶ月後にチェックに来るよう伝え、治療を終了した。
5.総括
「滲出性中耳炎」が治り、中耳鼓室内の血管からの血漿の滲出が止まった。さらに、「自分の声ばかりが聞こえる」という症状も治った。この症状は、耳管が解放していたためである。鼻声が聞こえるということからも推測できる。この原因は、耳管に陰(遠心性)の力が働き、常に解放していたためと考える。中耳鼓室内の血管からの血漿滲出も同じく遠心性の力が働き、血漿が血管から滲み出したものである。症状が治癒し耳管に陽(求心性)の力が働き、通常は閉じているようになった。中耳鼓室内に滲出した血漿も血管内に戻ったと考える。
あん鍼灸院で『耳鳴り・耳閉』が治った【治験例1】
あん鍼灸院で『耳鳴り・耳閉』が治った【治験例2】
あん鍼灸院で『難聴・耳鳴り・耳閉』が治った【治験例3】
あん鍼灸院で『耳鳴り・耳閉』が治った【治験例4】
あん鍼灸院で『自声強調・耳鳴り』が治った【治験例5】
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(4回目)夜間の排尿回数が4回に増えた。日中の排尿回数は13〜14回であった。頻尿が激しい。さらに残尿感がある。
(5回目)今回は、夜間の排尿回数が0〜1回になった。日中の排尿回数は10〜11回であった。さらにトイレに行った後、また行きたいということがなくなった。つまり、残尿感が少なくなった。
(6回目)夜間の排尿が無くなった。日中の排尿回数は約7回であった。残尿感も無くなった。鼠径部の痛みが無くなっている。脈状が正常に戻っていた。
(7回目)脈が平常に戻ったままである。全ての症状はもうない。治療を終了した。患者様は、子宮頸癌の手術で大変な思いをしていたので、その後の2年間に引き起こされた症状がこんなに早く完治したことに不安を抱き、1ヶ月に1度くらいの治療を続けたいという。その方向で行くことにした。
以上
あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例1】
あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例2】
あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例3】
あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例4】
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(左手写真)↓
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2)病院では、エックス線撮影し、ヘバーデン結節と診断された。「ゆくゆく指は曲がらなくなるので、人工関節にしたほうが良い」と告げられた。さらには「治療法がなく治らない」とも告げられた。別の病院でも同様にエックス線撮影したが、「原因がわからず、治すことができないので、このままでゆくしかない」(保存療法という)と告げられた。
あん鍼灸院が『ヘバーデン結節』の治療をしているというのを知り、来院されました。
この症状の現代医学での病名は第1関節に症状がある「ヘバーデン結節」と第2関節にも症状がある「ブシャール結節」の混合型と考えた方が良い。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。
(3回目)バイクのハンドルを握るときの痛みが少し軽減してきた。
(9回目)左手示指第2関節が痛い。
(10回目)左手示指第2関節の痛みが軽くなってきた。
(13回目)体から発する臭いが無くなってきた。臭いが無くなってきていることは、症状が良くなってきていることを示している。
(14回目)指を握り込みグーの状態にする時の指のこわばりや痛みがなくなり、ほぼしっかり握れるようになってきた。関節のこわばりや痛みが解消してきたことで可動域が増してきた。
(16回目)指の関節が痛くない。第2関節のこわばりは残っている。
(18回目)関節の痛みがなくなった。脈状の変動がほぼなくなっていた。
(19回目)痛みがすっかり取れて、こわばりもなくなった。脈の変動が消えていた。そこで治癒を終了した。
『ヘバーデン(ブシャール)結節』は鍼治療が早い程、骨棘の肥大化や関節の固定化が進行しません。この患者様の病因は15年程、経過しているものと推察する。鍼治療が早い程、この病気の背景にある「根本原因」を早く取り除くことができます。それによって、その「根本原因」から引き起こされる、”これから起こるであろう病気”も起こらなくなります。
『ヘバーデン結節』で指が痛くなったら’あん鍼灸院’で治療しよう
あん鍼灸院で『ヘバーデン結節』が治った【治験例まとめ】
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5)便秘がある。
6)不整脈がたまにある。
東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(5回目)足甲の痛みが楽になってきた。口唇ヘルペスが消失した。
(8回目)足甲の痛みがなくなった。6回目から便が出るようになり、便秘が解消しつつある。
(10回目)排便は毎日スムーズに出ている。
(12回目)不整脈はずっと出ていない。
(14回目)全身の皮膚のザラザラ感がなくなってきた。足底の皮膚の剥離がなくなった。
(15回目)全ての症状がなくなった。全身の皮膚は元の肌に戻っていた。脈状は、すでに正常である。病は根本治癒したと考え、治療を終了した。
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2)現在、右側に耳鳴りがある。男性の低い声や自分の声が耳で反響する。子供の声はピーと高域の音に聞こえる。両側の耳で耳閉がある。
3)鼓膜が震えているようで、大きい音は響く。
4)土踏まずが歩行中、痛い。
5)花粉症がある。
東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(4回目)これまでは耳の中で音が鳴っていたが、気がつくと遠くで鳴っている感じに変化していた。耳閉感はある。耳の中が熱く感じることがあったが、少なくなった。
(7回目)めまいがあった。しかし、耳鳴りは以前より小さくなり、この3日間は耳鳴りがなく普通の生活ができた。反響や鼓膜の振動もなくなっている。
(8回目)耳閉感がなくなった。
(9回目)耳鳴りが起こりそうになるが、もう起こらなかった。
(10回目)耳鳴りと耳閉感がなくなった。脈状の変化もなくなった。そこで1ヶ月後の治療とした。
(11回目)治療を1ヶ月間空けたが、症状は起こっていない。脈状は変化がなくなったままで綺麗な脈であった。根本治療ができたと考え、治療を終了した。
患者様には、この他にもいろいろな症状があるが割愛した。患者様は4ヶ月間通院され、早期に完治した治験例です。
あん鍼灸院で『耳鳴り・耳閉』が治った【治験例1】
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東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
5.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(3回目)起床後、約2時間は全く臭わなかったが、30分くらい経つと臭いがわかるようになってきた。しかし、その臭いの度合いは低い。
(4回目)起床時、5分くらいで臭うようになった。しかし、夜になるとやはり、臭わない。
(6回目)起床時、すぐご飯の炊ける臭いがわかるようになった。いろいろな臭いや部屋の臭いまで、わかるようになってきた。
(7回目)ずっと一日中、臭う。しかし、下痢が続いている。
(9回目)ずっと臭う。料理をするにも問題なくできている。下痢は時々ある。
(11回目)下痢がなくなった。気にならない。
(12回目)臭いはすべてわかる。歯科医院に行ったところ、2年前からずっと病院で治療をしていたが治っていなかった「歯槽膿漏」がなくなっていた。虫歯は多かった。脈状は、すでに正常に戻っていた。治療を終了した。
「あん鍼灸院の治療方針」
「あん鍼灸院で治る病症」
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2019年1月の写真を掲載する。果実の数が違う。
3)葉
新葉が4下旬〜5月初旬、今、伸びている。少し赤みがかった黄緑色の葉が一斉に立ち上がる。毎年、いろいろなトカゲの来訪があるが、ここが一番気に入ったのか、決まってここで日向ぼっこをよくしている。類縁のヤブコウジは葉の鋸歯が細かく、茎が地上を這わない。
4)花
花は6月に咲く。花は葉に隠れるように下向きにつく。だから、わからない。花の直径は6〜7?、花冠は白色、5裂している。
このような「ツルコウジ」は目立たない植物だが、一時期だけは周りを照らす見事な景観を小庭に提供する。今、小庭の中心にいる。
『あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例1】』
『あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例2】』
『あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例3】』
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あん鍼灸院で’間質性膀胱炎’が治った【治験例1】
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