あん鍼灸院

香川県高松市木太町にある脈診調氣鍼法はり専門 『あん鍼灸院』 です。
お悩みの「爪甲剥離症」「リウマチ・ヘバーデン結節症」「アトピー・アレルギー疾患」 「不妊症と婦人疾患(子宮内膜症等)」「眼・耳鼻咽喉・口舌の疾患」 「顔面神経麻痺」 「気の障害」「消化器・泌尿器の疾患」 「神経・関節の疾患」「心・血管の疾患」の根本治癒を目標に、安全で”痛くない”鍼術で『氣の調整』をします。当院の理念、コンセプト、治療方針をご覧下さい。
ご予約は電話:087ー887ー1466 にどうぞ。
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あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
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    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例】 をまとめます。

    あん鍼灸院は、患者様の病を”一時的に症状をとる”治療ではなく、しっかり”体質改善”をはかり、病が再発しないように根本治療することが最も大切なことと考えています。そのために鍼灸術をもって、体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て「気の調整」(患者様の気、すなわち、体表を流れるエネルギーの過不足を調整し、または気の働きを妨害する邪気を取り除き、そして、気の滞りを流すこと)をする治療をしています。
    ここでの治験例は症状と治療経過を中心に、詳細な治療方針は省略しています。なお、内容は個人情報保護法を遵法し、一部、割愛します。


    あん鍼灸院で『不妊症/子宮内膜症・卵管閉塞』が治った【治験例26】

    1. 主訴
    不妊症子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)子宮筋腫、卵管閉塞、無排卵

    2.患者様
    30歳後半

    3.初診
    2014年9月(体外授精移殖による妊娠;2014年10月)

    4.現病歴と症状
    1)結婚5年目だが、妊娠できない。病院では、不妊治療(人工授精回と体外授精胚移殖回)を行ってきたが妊娠できていない。体外授精胚移殖では、卵子が授精分割しない時があったり、胚移植しても着床できなかった。内膜形成も薄い。
    2)子宮内膜症が卵巣にある(卵巣チョコレート嚢胞)。7年前に病院で診断されている。3年前、子宮筋腫の手術と同時に卵巣チョコレート嚢胞の内容物をかき出す手術をした。
    3)子宮筋腫がある。子宮外側に径10cmの筋腫が1個あった。3年前に腹腔鏡手術にて切除した。
    4)卵管閉塞がある。さらに、卵管が癒着している。
    5)子宮ポリープがある。別の病院で切除手術をしている。
    卵管閉塞も子宮ポリープも臓器に求心性の力が働いているために起こっている(体に働く求心力と臓器からの外へ働く遠心力の均衡がくずれている)。
    6)子宮後屈がある。子宮をつっている紐状の子宮円策に虚実の問題がある。
    7)自然排卵がない。基礎体温をつけているが、排卵が分からない。排卵ができない気の変動がある。
    8)手掌と足裏に発汗がある。夏は足が熱くなり汗がでる。秋から冬は汗がでて冷える。
    9)小学校時代から、ずっと便秘がある。
    10)貧血気味である。
    当院で鍼灸治療をして妊娠ができる体質にしたいと来院されました。体質改善ができれば、体外受精移殖をしたい希望がある。
    こ の患者様は、病症がたいへん多い。一部は病院で手術によって切除している。しかし、子宮筋腫を手術で切除しても、卵巣チョコレート嚢胞の内容物を掻きだしても、あくまで症状の一部を切り取っただけで病の原因はそのまま存在する。したがって、脈診からその体質を読み取り、体質改善して健康な体にすることが必要である。

    ところが、たいへん早く妊娠されました。体質が改善されていないのに妊娠されましたので、流産・心臓停止などが起こらないように、また、胎児の成長に問題がないように後追いで体質改善の治療を進めました。

    5.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。よく体質改善と言われますが、妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因(上記1)から10))を治すことが目標です。今月末に体外授精胚移 殖をする予定になっているとのことでした。臨床経験上、難しいと考えていました。
    (2回目)1回目と同じ治療方針で治療した。足の裏にかなり汗をかいている。
    (3回目)同じ治療方針。2回目の治療以降、3日間続けて大量の排便があった。上半身が熱かった。2日間、夜中に尿をもよおし4回起きた。明日、胚移殖を実施する。
    (4回目)夜中の排尿が1回に減った。
    (5回目)継続治療。尿検査と血液検査をしたところ、妊娠の陽性反応がでた。
    (6回目)継続治療。胎嚢が見えた。6週目。手と足に汗を全くかかなくなった
    (7回目)胎嚢19mm、心拍が確認できた。
    (9回目)赤ちゃんが、2cmに成長した。病院で超音波診断したところ、卵巣チョコレート嚢胞の痕跡はなかった。発汗が止まった。冷えもない。子宮筋腫の手術をしているので出産は帝王切開になるそうだ。
    (11回目)継続治療。別の病院の産科に移った。11週目。胎児の大きさは5.1cm。
    (12回目)継続治療。12週目。出血や痛みはない。
    (13回目)継続治療。14週目。すべての脈状ではないが、一番、重大なところの変動がなくなった。
    (14回目)17週目。5ヶ月に入った。脈の重大な変動はもうない。体質は大まかに改善できたと考える。ヘモグロビンは10.5g/dlで大きな問題はない。足は熱くない。そこで、5ヶ月目の安定期に入ったので、治療をここで終了した。
    卵管閉塞と子宮後屈は、病院でも検査していないので不明である。自然排卵も確認できていないが、出産後、確認できるであろう。恐らく、体質改善されたので、 この患者様も治癒していると思う。この患者様は2015年6月に出産予定です。現在5月、今、当院で治療されている夫君から「順調」と聞いています。

    体 全体の「気・血・水」を統括するネットワークである『経絡』の機能が正常に働いていない状態のまま、つまり、体が健康な状態でないままでは、妊娠がなかなか難しいと思っています。まず、きちんと不妊の原因を根本的に治すことが、最低必要です。この治験例は、体質が改善されないまま、早期に妊娠されましたの で、9週から12週目によく起こる胎児の心停止や流産がないように、後から経絡の変動を鍼治療で治療した1例です。


    あん鍼灸院で『不妊症/無排卵・血尿症』が治った【治験例27】《自然妊娠》

    1. 主訴
    不妊症無排卵、血尿症

    2.患者様
    40歳

    3.初診
    2013年6月

    4.現病歴と症状
    1)第一子(女児4歳)がいる。病院で排卵誘発剤を使い、すぐに妊娠した。しかし、次の子供を妊娠できない。
    2)病院では1年半、ずっと排卵誘発剤、およびクロミットやプレマリンを服薬し続けてきた。しかし、卵子はホルモン剤を使っても成長せず、排卵も起こらなかった。子宮内膜形成も薄い。ゆえに人工授精や体外受精胚移植はまだしていない。
    3)卵管閉塞はない。
    4)若年時から生理不順がある。周期が40日を超えることがある。頭痛と生理痛がある。
    5)基礎体温が、高温期と低温期の二層を形成していない。ほとんど36.5度以下である。
    6)浮腫がある。妊娠中、足甲と足首が境目が分からないくらい浮腫んでいた。最近では生理前にはお腹が浮腫み、大きくなる。生理が始まると浮腫は消える。
    7)血尿がある。残念なことに治療20回目を過ぎて血尿症があることを告げられた。20歳代から(±)〜(+)で推移してきた。今年に入って(++)が2回あった。蛋白尿はない。
    鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したい希望がある。

    5.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。よく体質改善と言われますが、妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因(上記2)から7))を治すことが目標です。排卵でき生理がきちんと起こる循環を取り戻すことが、まず大切と考えます。
    (2回目)1回目と同じ方針で治療した。1回目の治療から患者様の意思で、薬の服用を中止している。
    (3回目)同じ治療方針。2回目の治療以降、浮腫が軽くなっている。
    (6回目)待望の自然排卵があった。排卵チェッカーで(+)だった。周期が39日から29日になった。基礎体温もほぼ2層になりつつある。 
    (9回目)続いて自然排卵があった。排卵チェッカーで(+)だった。さらに基礎体温が36.8~37.0度を維持して高温期を形成している。
    (12回目)生理前の激しい浮腫がなくなり、また普段も浮腫まなくなった。
    (20回目)月経や排卵は毎月、正常に起こるようになっている。
    (25回目)これまでこめかみ付近の割れそうな頭痛が全くなくなっている。生理痛もなくなったしかし、困ったことに今頃、血尿症があると言う。血液が腎臓を通過し尿中に出ている。20歳代から血尿およびタンパク尿症があるとのことだった。妊娠中は尿タンパクは(ー)であったが、血尿は(±)〜(+)で推移してきたそうだ。今年はもう2回(++)であった。しかし、病院の血液検査では異常なく、全て(ー)だったそうだ。経絡に流れる気、エネルギーに異常がある。治療方針を変更した。
    (30回目)血尿の治療に集中している。
    (31回目)生理が起こらない。しかし、尿検査で血尿(+)であった。
    (32回目)自然妊娠反応が出た。6週目であった。
    (34回目)9週で心拍が見えた。尿検査は血尿(±)であった。患者様の申し出により終了とした。

    体全体の「気・血・水」を統括するネットワークである『経絡』の機能が正常に働いていない状態のまま、つまり、体が健康な状態でないままでは妊娠がなかなか難しい。まず、きちんと不妊の原因を根本的に治すことが最低必要です。この治験例は、後で血尿という大きい症状がわかったのですが、緩解段階で妊娠されました。本来ならば、この妊娠過程でこの血尿症を根本的に治し、健康な体になって出産に望んでいただきたかったのですが、患者様の希望でそれはできませんでした。少し残念な気がするとともに将来、腎機能低下症に結びつくのではと、心配です。


    あん鍼灸院で『不妊症/双角子宮』が治った【治験例28】《自然妊娠》

    1. 主訴
    不妊症双角子宮

    2.患者様
    40歳

    3.初診
    2015年1月

    4.現病歴と症状
    1)双角子宮があった。子宮内腔は二つの部屋に別れ、ハート型の中心に向かう先端が子宮の内側に癒着していた。来院1年前に手術をして癒着部分を切り離し、子宮をハート型に縫合していた。手術前には生理周期の中で子宮内膜が形成されている。
    2)子宮筋腫がある。子宮の外側に3〜5cmのものが3個、小さいものが10個ほどあった。これも同時に手術で切除している。
    3)卵管閉塞はない。
    4)子宮後屈がある。
    5)基礎体温は、高温期と低温期の二層を形成している。
    6)2ヶ月と4ヶ月前に体外受精移殖を2回行ったが、妊娠できていない。凍結卵子は胚盤胞で2個保存されている。
    産科病院の紹介で来院されました。鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したい希望がある。

    5.双角子宮とは
    子宮は楕円形で、その内腔は逆三角形の形をしています。双角子宮は逆三角形をした内腔の底辺部分が凹み、ハート型やウサギの耳型に変形したものを言います。
    東洋医学では、双角子宮のような子宮の変形は生まれつきの変形も中にはあろうが、ほとんどは子宮の中心に働く求心力(陽の力)によって子宮内腔の底部(子宮底部;子宮内膜が成長するところ)が中心に向かって凹んで変形したものです。
    西洋医学では、双角子宮は子宮奇形だと言われています。つまり、先天的な変形と扱っている。子宮底部から凹みハート形になり、一つの子宮の中に二つの子宮内腔があり、子宮口が二つに分かれているものを双頸双角子宮と呼んでいる。同じく、子宮内腔がウサギの耳のように二つに分かれて子宮口は一つのものを単頸双角子宮と呼んでいる。いずれも膣は一つです。 その変形度によっては、子宮底部が内側に少し凹み子宮内腔がハート形をしているものを弓状子宮と呼んでいる。双角子宮は手術によって変形を修正することが多い。
    これらの一連の子宮変形はいずれも膣は一つで、子宮内腔の変形度合の大小で表現方法が違うだけで、子宮内腔の底部に求心力が働いた結果、ハート型からウサギの耳型(子宮口が二つのものも含む)に変形が起こった後天的な症状と診る方が理にかなっていると考えます。

    6.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われますが、妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    この患者様は双角子宮と子宮筋腫を症状として持っていましたが、手術によって子宮の形を変えたり筋腫部分を切除していました。しかし、それは病巣部を切り取っただけで病因は治せていません。基本的に、病因を取るために治療し体質改善をすることが必要です。
    この患者様は、子宮に働く力のバランスが崩れ、求心力(陽の力)が大きくなって子宮底部が中心に凹んで変形しているので、遠心力(陰の力)を働かせ、元の状態に戻すことが大切です。これを気の調整による体質改善と言います。
    さらに、基礎体温が低温期には低く抑えられ卵子を育て、卵子が育てばそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の成長と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環を取り戻すことが大切です。
    (6回目)体調がすごく良くなってきたという。
    (13回目)2ヶ月後に体外受精移殖をしたいと希望があった。体質改善するまでは我慢するのが良い、その成功率も格段に上がると伝えた。
    (17回目)低温期には36.6度付近、排卵後の高温期には体温が上昇して36.9度ある。基礎体温曲線は正常になってきた。
    (20回目)1週間前に排卵があった。基礎体温は36.9度まで上昇した。手術を行った病院で造影剤を使ったCT検査をした。子宮を診た結果、子宮双角の手術をもう一度行い、子宮の形を綺麗にしようと勧められた。患者様は双角子宮の再手術をお断りした。
    (21回目)通常、高温期がいつも11日間の所、今月は16日間続いた。いつもなら少しの出血があって生理が来る。今回は出血したり止まったりとしていたので、検査薬で調べたら陽性だった。自然妊娠でした。ご自分でしていた灸を中止した。
    (22回目)赤ちゃんの心拍が見えた。
    (23回目)赤ちゃんは8.5ミリの大きさに成長していた。お腹が張ってジンジン痛む。つわり中である。7週目。
    (24回目)つわりがひどい。腹痛と冷や汗が出た。つわりの鍼治療をした。施術中、早い段階からお腹が大変、楽になって気持ち悪さが消えたと患者様が訴えた。東洋医学で説明すると、妊娠1〜2ヶ月目は母体から胎児に肝の気が流れ、母体の肝気不足からこの症状が起こる。
    (26回目)つわりは少しあるが緩解してきた。梅干しや酢が欲しくなると患者様。双角子宮の執刀医師に産科医師の紹介状を持って行くと『双角子宮で自然妊娠? 分からないもんやねえ。』と3回言われたとのこと。
    (29回目)14週目。赤ちゃんの頭の大きさは約3cm、体幹は約10cm。来週、戌の日の腹帯をする予定。
    (31回目)22週目。病因を示す脈の変動がストンとなくなっていた。ここで不妊治療を終了した。
    体全体の「気・血・水」を統括するネットワークである『経絡』の機能が正常に働いていない状態、つまり、体が健康でない状態では、妊娠することがなかなか難しい。まず、きちんと不妊の原因を根本的に治すことが、どうしても必要です。
    この患者様は、手術で子宮内腔の形を修正していましたので、治療による形の変化までは診ることができませんでした。しかし、脈が正常になり体質改善ができた結果の自然妊娠だと考えています。

    あん鍼灸院で『不妊症/無月経・無排卵』が治った【治験例29】《自然妊娠》

    1. 主訴
    不妊症無月経・無排卵

    2.患者様
    30歳前半

    3.初診
    2015年4月

    4.現病歴と症状
    1)2年前から病院で不妊治療(病院でいうタイミング法)をしてきた。昨年春から1年間、卵胞ホルモン剤、黄体ホルモン剤、排卵誘発剤の投与という一般的な治療をずっと続けてきた。当年、秋に妊娠したが、6〜7週目で流産した。心拍は確認できていない。この後、流産の手術をしてから月経がなくなり排卵もしなくなった。
    2)服薬前、月経周期は35〜40日、排卵までの低温期は20〜25日であった。
    3)基礎体温は、高温期と低温期の二層を形成していない
    4)体外受精移殖や人工授精は、これまでしていない。
    5)年間、2回くらい頭痛が起こる。それは、小学時代から続いている。痛む場所は側頭部である。
    病院では、今月も服薬して不妊治療をすることになっていたが中止し、鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したいと来院されました。

    治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われますが、妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    さらに基礎体温は、低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て、卵子が育てばそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の成長と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環を取り戻すとが大切です。
    (4回目)流産以降、初めて月経があった。早い。
    (5回目)2週間後、排卵検査薬で陽性が認められた。基礎体温は36.7度。自宅での灸を始めた。
    (6回目)排卵後の高温期には体温が上昇して37.3度もあった。基礎体温曲線は正常になってきた。
    (7回目)治療開始後、2回目の月経があった。
    10回目)まだ排卵がない。まだ低温期である。生理が始まって、もう1ヶ月になる。
    (12回目)5週間かかってようやく排卵があった。基礎体温が36.8~36.9度に上昇して維持している。
    (外因性と内因性の病因について)この患者様の病因は、外因性です。外因性の病は、東洋医学では「陽病」といい、内因性のそれは「陰病」といいます。外因性は細菌やウィルスによる病気だけをいうのではなく、自然界の気圧や湿気、暑さ、寒さ、乾燥、大気汚染などによって起こる病気を言います。さらには、過労や食あたりも外因性に扱われます。外因性と内因性の病に対する東洋医学での治療は全く違います。大変、大きい違いがあります。病気は、このことをきちっと分けて治療をしないと治らないのです。
    (13回目)排卵から11日目、妊娠検査薬で調べると陽性が出た。病院でも、その後、血液検査で陽性と診断された。自然妊娠でした。ご自分でしていた灸を中止した。
    (15回目)赤ちゃんの心拍が見えた。7週目。自然妊娠に至る治療時間が大変、短かったのですが、外因性の病因が早く低減したためと思います。今後は、この病因が完全に治癒するように治療を継続しました。
    (17回目)右足にかゆい発疹が出てきた。
    (18回目)発疹が消えてきた。
    (19回目)発疹はない。病因を示す脈状が変わり、その変化がなくなり綺麗な脈に戻っていた。
    (20回目)16週目。赤ちゃんの体幹は約10cm。治療を終了した。2016年3月に出産予定。

    体全体の「気・血・水」を統括するネットワークである『経絡』の機能が正常に働いていない状態、つまり、体が健康でない状態では妊娠することがなかなか難しい。まず、きちんと不妊の原因を根本的に治すことが、どうしても必要です。
    この患者様は、治療の結果、月経と排卵が正常に機能しだし、すぐに妊娠されました。さらに、長期にわたるホルモン療法がもたらした体質変化と子供の頃からずっと在る病因が不妊の原因だったとわかります。


    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例30】《自然妊娠》

    1. 主訴
    不妊症

    2.患者様
    30歳後半

    3.現病歴と症状
    1)病院で不妊治療をしていないが、右卵巣に子宮内膜症がある(卵巣チョコレート嚢胞)。左卵巣も腫脹していると言われている。病院では子宮内膜症の治療をしていない。
    2)月経周期は28日である。子宮内膜の厚みは8〜9ミリになっていた。
    3)基礎体温は、高温期(37度前後)と低温期(36.2度前後)の二層を形成している。
    4)不眠がある。すぐ目が覚め、眠りが浅い。朝方には2〜3時間眠れる。昼間が眠い。
    5)足に浮腫みがある。

    鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したいと来院されました。

    4.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われます。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てばそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。それも自分の体で自然に起こることが必要で、服薬によってそれを起こしても無理がある。
    (4回目)治療の後日、排卵があった。その時に自然妊娠をした。しかし、この時点で治療を1ヶ月間、中断してしまった。

    (5回目)しばらくして、胎嚢が見えるが胎児が確認できないと来院。6週目。卵黄胞が大きいまま残っていた。1ヶ月後、自然に生理が起こった。しっかりした妊娠維持ができるように、継続してきちんと体質改善をするように話した。治療方針は前回と同じである。
    (7回目)次の生理があった。茶色のおりものがあり、お腹が痛い。

    (14回目)風邪をひきやすかったが、もう半年になるが一回も罹っていない。
    (15回目)手足の冷えがなくなった。温かい。茶色のおりものや出血がなくなった。排卵後の高温期には体温が上昇して37度もあった。
    (16回目)排卵から15日目、妊娠検査薬で調べると陽性が出た。電話で連絡があった。自然妊娠でした。ご自分でしていた灸を中止した。
    (19回目)4日前から食欲があるが、食後2時間後にはお腹が張り苦しくなる。6週目。つわりである。治療後には、つわりが緩解する。これを続ければ、つわりは緩解すると伝えたが、実家に帰省した。
    (20回目)2ヶ月後、安定期にあたる20週目に来院。まだ脈が変化していた状態であったが、実家での出産を希望されましたので治療を終了した。子宮内膜症の治療結果を確認できなかった。


    その後、盛夏に赤ちゃんを連れて来院されました。可愛い赤ちゃんでした。喜びが溢れていました。
     


    あん鍼灸院で『不妊症/弓状子宮』が治った【治験例31】

    1. 主訴
    不妊症弓状子宮

    2.患者様
    30歳後半
     

    3.現病歴と症状
    1)子宮底部が内側に少し凹み、子宮内腔がハート形をしている『弓状子宮』を呈している。
    2)基礎体温は、高温期と低温期の二層を形成している。低温期は36.4度前後、高温期は36.8度前後である。
    3)人工授精を1回、実施している。しかし、妊娠できていない。
    4)疲れやすい。

    5)月経前になると、上半身が熱っぽく火照り下半身臀部から下が冷える。

    6)胃もたれがある。

    7)ドライアイである。

    8)花粉症がある。一年中、目がかゆく赤い。鼻炎もある。朝と就寝前が激しい。
    鍼灸治療で体質改善し、妊娠を希望している。

    4.弓状子宮
    子宮は楕円形で、その内腔は逆三角形の形をしている。その逆三角形をした内腔の底辺部分が凹み、ハート型やウサギの耳型に変形したものを一般に双角子宮と言う。その変形度によっては、子宮底部が内側に少し凹み、子宮内腔がハート形をしているものを特に弓状子宮と呼ぶ。

    東洋医学では、双角子宮のような子宮の変形は生まれつきの変形も中にはあろうが、ほとんどは子宮の中心に働く求心力(陽の力)によって子宮内腔の底部(子宮内膜が成長するところ)が中心に向かって凹んで変形したもので、後天的なものと考えます。
    これらの一連の子宮変形はいずれも膣は一つで子宮内腔の変形度合の大小で表現方法が違うだけである。先天的変形と診るよりも子宮内腔の底部に求心力が働いた結果、ハート型からウサギの耳型(子宮口が二つのものも含む)に変形が起こった後天的な症状と診る方が理にかなっている。この後天的な病因を治療することで妊娠ができる体質にすることが、この患者様に対する治療方針です。

    .治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われる。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    この患者様は「弓状子宮」を症状としてもっています。これは子宮に働く力のバランスが崩れ、求心力(陽の力)が大きくなって子宮底部が子宮の中心に向かって凹んで変形している。基本的に、この病因を取るために気を調整し体質を改善することが大切です。
    (10回目)生理周期は25〜26日である。上半身が熱っぽく火照っている。下半身臀部から下が冷えている。「冷えのぼせ」がある。生理2〜3日前になる。
    (14回目)前月、生理前に起こる「冷えのぼせ」が起こらなかった。

    (16回目)月経があった。
    (17回目)前日、病院へ行ったところ、排卵直前の状態で急に採卵をした。

    (18回目)採卵から5日後、体外受精移植をした。治療方針は同じ。

    (19回目)その後、月経がこない。着床していた。妊娠でした。
    (20回目)病院の検査で胎嚢が見えた。つわりが始まり、激しいと訴える。同じ治療方針で続けた。
    (21回目)赤ちゃんの心拍が見えた。つわりがあり呼吸がしづらくなり吐いた。
    (23回目)赤ちゃんは問題なく、元気に成長している。10週目。
    (26回目)つわりは少しあるが緩解してきた。14週目。弓状子宮が正常な子宮の形になっているかは不明である。赤ちゃんの成長に問題なく、患者様の希望もあり治療を終了した。

    (その後、出産予定通りに元気な赤ちゃんが誕生したとの連絡をいただきました。)


    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例32】《自然妊娠》
     

    1. 主訴
    不妊症

    2.患者様
    30歳後半

    3.現病歴と症状
    1)1年前から不妊治療を病院で受けている。主にタイミング法で都度、排卵誘発剤を使用している。しかし、妊娠できていない。
    2)病院で人工受精を1回行なっているが、成功していない。
    3)基礎体温は、高温期(36.3~36.8度)と低温期(36.2~36.3度)で高温期の基礎体温が低く、更にばらつきがある。月経周期は30日である。
    4)卵管が閉塞気味と言われている。

    5)不整脈があるが、自覚はない。

    6)口唇ヘルペスによく罹患する。

    鍼灸治療で体質改善をして「自然妊娠」したいと来院されました。

    4.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てば、それを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。それも自分の体で自然に起こることが必要で、服薬によってそれを起こしても無理がある。

    治療方針は、以下ずっと同じです。
    (4回目)7日前、排卵があった。しかし、それ以降、基礎体温は36.6度以下が多く、36.7度以上は2日間だけだった。

    (6回目)翌月の月経以降、基礎体温のばらつきがあるけれども本日、排卵があった。

    (7回目)高温期が2週間、続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。治療開始から2ヶ月、排卵がきちんとあった。次の治療時に分かったが、妊娠検査薬で陽性が出た。
    (8回目)自然妊娠でした。胎嚢を病院で確認した。この後、心拍も確認できた。
    (10回目)9週目。胎児の大きさが2.1cmであった。

    (12回目)12週目。つわりもなく体調が良い。脈状の変動は少なくなりつつある。
    (13回目)15週目。脈状変動はほぼなくなっていた。患者様は大きな婦人病を持っていなかったため、治療効果が早く出たものと思われる。体表と体内を流れる気の調整を行うことで妊娠はスッと、自分のものになることがわかる。今回をもって治療を終了した。


    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例33】《自然妊娠》
     

    1. 主訴
    不妊症

    2.患者様
    42歳

    3.現病歴と症状
    1)3年前、病院で体外受精移植にて第1子誕生。1年前から、さらに不妊治療を開始した。卵子が2個凍結保存してあったので移植を行った。しかし、2回とも妊娠には至らなかった。本年、3回目の移植を行ったが、これも妊娠に至らなかった。現在、卵子1個を凍結保存している。
    2)右卵管が閉塞している。左は正常である。しかし、排卵はほとんどの場合、卵管閉塞している右側卵巣より起こっている。
    3)基礎体温は、低温期(36.3~36.4度)と高温期(36.8度位)で正常である。月経周期は28〜30日である。
    4)収縮期の血圧がほぼ100mmHgでやや低い。

    5)踵と母趾球の肌肉が痩せて柔らかい。

    鍼灸治療で体質改善をして第2子を授かりたいと来院されました。

    4.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。

    妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てば、それを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。
    (3回目)3日前、排卵があった。患者様には「卵管閉塞」を治す目的で治療してゆけば、不妊の原因を解消できると説明した。

    (6回目)月経以降、基礎体温のばらつきがある。このばらつきを無くし、さらに高温期と低温期がきちんと別れるように鍼で治療してゆく。本日、排卵があった。

    (13回目)病院ではホルモン剤を使用しないで自然採卵をする方針だ。

    (18回目)採卵をしようとしたが、排卵した後だった。排卵した後の空洞が見えた様だ。翌月は卵胞は見えたが卵子がなかった。

    (31回目)患者様は、病院にて保存凍結卵を使用した体外受精移植を実施した。内膜は8.7mm。足裏の肌肉が痩せて、歩くと骨が当たって痛いと訴え始めた。靴の中敷きを入れている。

    (33回目)妊娠結果が出た。残念な結果に終わった。治療方針を変更した。

    (36回目)足裏の痛みが治っている。中敷のない靴でも痛みなく普通に歩ける様になった。自然に排卵があった。体温は36.8度に上昇した。

    (38回目)高温期が続いている。基礎体温は36.9度位に上昇した。先月の生理から35日(通常は28〜30日の周期)経つが、まだ生理がこない。病院にゆくと胎嚢が見えた。ドクターが驚いたそうです。自然妊娠でした。

    (39回目)妊娠が確定した。心音が聞こえるまで不安だと言う。赤ちゃんの心臓が形成される8週目まで待つことにした。
    (40回目)8週目。病院で心音を確認した。胎児の大きさは2cmくらいであった。

    (41回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。
    (44回目)16週目。踵の痛みはもうない。

    (45回目)18周目。順調である。胎児の重さは約200g。心臓も指も動いている。母体の血圧は105/51mmHgになっていた。脈状は正常に戻っていた。今回をもって治療を終了した。
    その後、患者様から3500グラムの女の赤ちゃんが誕生したとのご連絡があった。お名前を尋ねるとまだ、命名できていないとのことでした。赤ちゃん誕生、鍼灸師として嬉しいです。



    あん鍼灸院で『不妊症/基礎体温の不順』が治った【治験例34】《自然妊娠》
     

    1. 主訴
    不妊症

    2.患者様
    30歳前半

    3.現病歴と症状
    1)1年前から病院で不妊治療をしている。病院では精子検査や卵管造影検査、フーナーテストなどの検査を行なっている。全て異常はない。不妊治療は、人工授精とその時のホルモン剤投与である。
    2)月経周期が32〜38日と長い。
    3)基礎体温は、低温期(36.7度付近)と高温期(36.9~37.2度)である。低温期の基礎体温が高いことに問題があるとわかる。
    4)昨日、人工授精を行なっている。

    鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。

    4.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

    妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    妊娠は、月経以降に基礎体温が低く抑えられ、その間、卵子を育て全ての遺伝情報を書き込みDNAなどを完成し、ついでそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こる。排卵後、体温が上昇し授精を促し、卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。授精ができなかったときには月経が起こるという循環が大切です。

    この患者様の問題点は、低温期の基礎体温が高いということです。基礎体温曲線の乱れは、一つには、発熱と冷却を司る経絡を流れるエネルギーの不調和から起こる。もう一つには、ホルモン剤の長期にわたる投与によるものが多い。

    鍼で全身の気の調整を行う治療を開始した。治療後、視界が明るくなったという。

    (3回目)人工授精は陰性で、生理があった。生理後、低温期の基礎体温が36.4度に下がっていた。
    (4回目)翌月にも人工授精を実施した。その後、定期健康診断で肺に影があるというので、病院内科で再検査した。CTで診た所、白い粒状影が点々と診られた。それは良性と診断され、そのまま放置することになったようだ。良性といえども、その病因がある。このことがあって治療方針を変更した。1年前から痔があると聞いた。

    (5回目)人工授精は陰性で、生理があった。ここで、自然妊娠を目指すことを決意された。

    (6回目)緊張性頭痛があった。頭が締め付けられているようだった。今、低温期である。基礎体温は36.3~36.5度まで低下していた。治療前は、低温期の基礎体温が36.7度もあったが、正常になった。治療方針は続行した。

    (7回目)排卵があった。検査薬でチェックすると陽性であった。生理開始から排卵までの低温期は18日間であった。今日は37.4度であった。

    (8回目)排卵後、基礎体温は36.7~37.0度まで上昇した。全て、36.7度以上で推移し、良好な基礎体温曲線を描いていた。妊娠検査薬で調べた所、陽性反応が出た。

    (9回目)高温期が続いている。自然妊娠でした。病院検査で胎嚢が見えた。5週目である。

    (10回目)8週目。つわりがある。患者様の体質変化がまだ残っているので、つわりが出ることは避けれない旨を伝えた。体質改善がきちんとできるよう、もう少し治療を続けるよう伝えた。目標は16週まで。病院で心音を確認した。

    (11回目)10週目。母子手帳がもらえた。脈状の変動は少なくなりつつある。患者様のご希望で今回をもって治療を終了した。体質改善はまだ、完了していない。少し残念でした。頭痛、肺の粒状影があったが、それらの原因を取り去って治療を終了すればもっと良かったと思う。体質改善をきちんと完了していれば、2子目は「自然妊娠」がすんなりできると思う。実際に、他の患者様から、そのような報告をいただいている。


    あん鍼灸院で『不妊症/1型糖尿病』が治った【治験例35】《自然妊娠》


    1. 主訴
    不妊症1型糖尿病

    2.患者様
    40歳

    3.現病歴と症状
    1)3年前、人間ドッグで糖尿病を疑われた。自覚症状はない。別の病院で再検査をしたところ、『1型糖尿病』と診断された。HbA1c値*は9.0%であった。ケトン体が血液中に出ていた。4ヶ月後、症状が悪化、段々と痩せ体重が8kg減った。現在、ホルモン療法中で携帯型装置でインシュリンを注入している。現在、HbA1c値は6.9%になっている。尿検査、腎臓検査、眼底検査、歯の検査を2ヶ月に一度、血液検査を毎月、行なっている。

     

    *HbA1c値とは、赤血球中のヘモグロビンに血液中のブドウ糖(グルコース)が結合したグリコヘモグロビン量のヘモグロビン全量に対する割合(%)をあらわす。血糖値が高いほど、高血糖の状態が長く続くほど、HbA1c値が増加する。また、HbA1c値はいずれの時間帯に採血しても大きな変化がない特徴を持つ。グリコヘモグロビンは一度できるとその赤血球が死ぬまで消滅しない。そして赤血球は約4カ月の寿命で、HbA1c値はその平均年齢ともいえる過去1〜2カ月間の血糖コントロール状態を反映したものとなります。通常、「赤血球」100個の中で、糖結合タイプは5個(すなわち、5%)ほどですが、高血糖になって「糖」が多くなると、6~10個(すなわち、6~10%)になる。正常範囲は、HbA1c値6.5%以下。

     

    2)2年前から病院で不妊治療をしている。不妊治療は、相談機関と話をして体外授精移植を考えている。病院からHbA1c値が6.5%以上の場合、生まれてくる子供に影響を与えるので妊娠を控えるように言われている。

    3)子宮筋腫が子宮の着床位置に1個あり大きさは3僂任△襦子宮筋腫は3ヶ月前に別の病院で切除手術を受けた。6ヶ月間は妊娠不可と指導されている。

    4)右側卵管閉塞がある。

    5)月経周期が23〜25日と短い。高温期が短く、基礎体温が上昇しにくい。

    鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。

    4.1型糖尿病とは

    一般に「糖尿病」は、その原因の説明として主にインシュリンの量の問題として議論されます。

    例えば、「糖尿病情報センター」によれば

    1)1型糖尿病は、膵臓からインスリンがほとんど出なくなるため、血糖値が高くなる。注射でインスリンを補う治療が必須となる(インスリン依存状態)。膵臓の機能低下があり十分なインスリンを作れなくなってしまう状態で、細胞の入り口を開けるための鍵(インスリン)が不足しているので、糖が細胞内に入れず血液中にあふれてしまう(インスリン分泌不足)。

    2)2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりすること(インスリン抵抗性)によって血糖値が高くなる。その原因は遺伝的な影響に加えて、運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になるとインスリンが働きにくくなるといわれている。

    このように、病気の説明はインスリンというホルモンにほとんど集中しています。しかも、インシュリン抵抗性などの本質がわかりにくい。

     

    しかし、動物の体というのはインスリンという狼煙(のろし、指示、スイッチ)も重要ですが、「食物から糖質を吸収し血液中に集めると、それを肝臓で形が違う糖に変換し、変換した糖を主に筋肉に貯蔵する、そして、必要に応じて、その貯蔵した糖を元の形の糖に戻して血液中に放出しエネルギー産生に使用する仕組み」を備えています。

    詳しくいうと、食物に含まれる糖質が消化吸収され、グルコースという糖になり、さらに血液により全身に運ばれエネルギーとして利用される。消費せずに余ったグルコースは、肝臓で一時的にグリコーゲンという糖に変換されて人体中、最も量が多い筋肉に貯蔵される。これを【糖代謝】という。これは、膵臓にあるα、β細胞から分泌されるそれぞれインスリン、グルカゴンというホルモンにより糖代謝の作動を指示される。特に問題なのは、筋肉にどのくらい糖を貯蔵できるかがポイントになる。筋肉は貯蔵庫(ストッカー)なのです。

    まとめると

    A.血液中に糖が余って血糖量が増加すると→膵臓β細胞から「インスリン」が分泌→糖「グルコース」が「グリコーゲン」に変換されエネルギー源として筋肉に貯蔵される。

    B.血糖量が減少すると→膵臓α細胞から「グルカゴン」が分泌→筋肉に貯蔵されていた「グリコーゲン」が「グルコース」に変換され血液中に出てエネルギー産生に消費される。

     

    この観点から『糖「グルコース」を筋肉に効率よく大量に「グリコーゲン」の形で貯蔵できるようにすること、そして、貯蔵したグリコーゲンを血液中にグルコースとして早く移動できるようにすることが糖尿病の治療方針』と考えます。

     

    東洋医学では、これを「陰陽」として捉えています。筋肉中にグルコースをグリコーゲンの形で貯蔵することは求心性のベクトルで捉え「陽」の力、筋肉に貯蔵されたグリコーゲンを血液中に移動する遠心性のベクトルを「陰」の力とみます。この陰陽のバランスがヒトの恒常性(いつも健康で元気な状態を維持すること)を保ちます。もし、筋肉に脂肪が蓄積された肥満の方はすでに筋肉の糖貯蔵可能部分を脂肪が占拠しているわけで、グリコーゲンを貯蔵できにくいことがお分かりでしょう。また、筋肉量の少ない痩せ型の貧弱な体質の方も貯蔵量に制限があります。ちなみにグリコ(株)のキャラメルは、グリコーゲンの最初3文字です。

    この患者様は、インスリンが少なく、さらにグルコースをグリコーゲンの形で筋肉に貯蔵できていなかったため、血液中のグルコースを使い切っても生体を維持するエネルギーが不足したため、筋肉中に貯蔵していた脂肪を分解しエネルギーを産生したことが血液中のケトン体からわかります。ケトン体は脂肪分解産物です。

    筋肉の糖貯蔵機能と体の恒常性を復元することが鍼治療の目標です。

     

    5.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

    妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。
    妊娠は、月経以降に基礎体温が低く抑えられ、その間、卵子を育て全ての遺伝情報を書き込みDNAなどを完成し、ついでそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こる。排卵後、基礎体温が上昇し授精を促し、卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。授精ができなかったときには月経が起こるという循環が大切です。

    この患者様の問題点は、糖尿病を発生したご自身の体質から、上記循環や妊娠期間中の胎児成長の維持が難しくなったために妊娠がなかなかできなかったと考えられます。

    鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。

    (15回目)基礎体温表をつけている。高温期の基礎体温が36.7度以上にならなかった。さらに高温期の期間が4日間だった。10日不足する。HbA1c値は6.8%だった。基礎体温は、上記の循環が正常に動いているかを知るために、大切です。当院では、これを重要視します。
    (21回目)HbA1c値が6.4%に低下した。しかし、高温期の基礎体温は未だ、ほとんどが36.7度以下であった。高温期の基礎体温を上昇させる方向に治療方針を変更した。

    (33回目)高温期の基礎体温は未だ上がらない。36.7度以下であった。患者様から、2ヶ月先に病院で体外受精移植をする希望があった。

    (36回目)高温期の基礎体温が36.9度に上昇した。しかし、その期間は3日間だけだった。HbA1c値は6.9%で変化がなかった。

    (41回目)大学病院を受診したところ、子宮癌検診で「高度子宮頸細胞異形成」と診断された。良性だった。しかし、円錐切除術で異形成部分を手術することになった。

    (45回目)このところ、高温期の基礎体温は36.7度以上で推移し6日間続いている。ここで、考え方を変更した。基礎体温が高温期に十分、上がらずとも、糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵できるようになり、それを熱に変えることができるようになる。HbA1c値の数値を下げることにした。

    (63回目)HbA1c値が6.8%になった。生理があった。高温期の基礎体温は、36.7~36.8度が5日間続いた。日数は短いが、36.8度まで上昇した。周期は25日で短い。

    (67回目)排卵日から、もう16日間、高温期が続いている。下腹部が重いという。基礎体温は36.9〜37.2度を維持している。随分、上昇した。

    (68回目)妊娠検査薬で陽性が出た。自然妊娠でした。翌日、病院へ行き、検査で胎嚢が確認できた。6週目である。

    (71回目)8週目。出血が続いている。胎嚢は成長が停止している。残念ながら、その翌週、流産した。大変、悲しまれ、体外受精移植を考えたいとおっしゃいました。今回は残念だったが、母体は生命の誕生を学習したはずである。他の患者様にも同様な事例があります。1回目の自然妊娠がうまくゆかなくても、2回目はたやすく自然妊娠することが多いのです。母体の知恵と思います。そのようなことを話し合い、患者様は次も自然妊娠で進める決心をしました。

    (76回目)HbA1c値が6.6%になった。

    (81回目)HbA1c値が6.4%になった。

    (83回目)排卵日より高温期の基礎体温が36.8〜37.0度でもう13日間続いている。

    (84回目)2度目の自然妊娠がわかった。高温期は20日間、継続している。生理から30日目である。

    (87回目)胎嚢の大きさは8.9mm、7週目で心音を病院で確認できた。翌週、HbA1c値が6.3%になった。つわりがあるが、吐き気はない。食事は問題なく食べれる。子宮頸の円形切除術を昨年、受けている。再度の手術の勧めが病院からあったが、早産の可能性と破水のリスクが大きいという。ご夫婦は話し合い、再手術を受けないことを決心した。

    (93回目)HbA1c値が6.2%になった。15週目。胎児は頭から尻まで8cmに成長して良好だという。安定期に入るが治療を続けることにした。

    (96回目)HbA1c値が6.1%になった。毎月、0.1ずつ低下している。19週目。基礎体温は36.5〜36.9度で推移している。

    (100回目)HbA1c値が6.0%になった。23週目。胎児は550グラムで良好である。

    (103回目)HbA1c値が5.9%になった。26週目。胎児は1,200グラムで良好である。

    (109回目)出産を約1ヶ月後に控え、胎児は1,800グラムで良好な成長をしている。本日をもって治療を終了した。

     

    表1 治療中のHbA1c値(%)の推移

     

    この患者様の1型糖尿病はHbA1c値が6.9%から5.9%まで低下した。一度、6.4まで低下していたが、基礎体温の低下があり治療方針を変更した。その後、『基礎体温は当面、上がらずとも糖尿病が良くなれば筋肉に糖を貯蔵でき、それを熱に変えることができるようになる』と考え、治療方針をその時点に戻した。それが良い結果をもたらした。

    HbA1c値6.8%時点で初めて自然妊娠したが、残念ながら流産した。その後の2度目の自然妊娠はHbA1c値が6.4%で、母体が妊娠を継続できると判断したと思う。さらに、患者様の治療を進めるにつれて、基礎体温曲線は高温期と低温期を形成し、それぞれの正常な基礎体温と期間を保持できるようになったことが妊娠の大きい要因と考えます。

    2度目の自然妊娠以降のHbA1c値がずっと低下し続けたのは、妊娠中、胎児が糖を消費したためではないかと思われるかもしれません。しかし、2度目の自然妊娠前までに、HbA1c値はすでに6.9%から6.4%まで0.5%低下して1型糖尿病は改善の方向にあった。従って、これ以降、胎児の成長に糖を消費したためにHbA1c値がさらに低下したとは考えにくい。インスリン1日投与量はずっと一定であった。

     

    1ヶ月後、元気な男の子を出産したと連絡を受けました。2,900グラムでした。元気にすくすくと成長されますように。大変嬉しい。一段落して、赤ちゃんがお腹にいない状態で糖尿病の治療を続ければ、より良い結果が得られるものと考えています。

     

    あん鍼灸院で『不妊症/甲状腺機能低下症』が治った【治験例36】


    1. 主訴
    不妊症甲状腺機能低下症

    2.患者様
    30歳代後半

    3.現病歴と症状
    1)不妊治療歴

    1年前に結婚、半年前から病院で不妊治療を行なっている。3ヶ月前から排卵誘発剤やホルモン剤(セキソビット、リファストン)を服用していたが、卵巣が腫れた。先月、人工授精を行なった。その時、ホルモン剤を注射したところ、またもや卵巣が腫れた。服用を中止したいと患者様の希望がある。

    2)甲状腺機能低下症

    5〜6年前から甲状腺機能が低下していると言われていた。前年12月、血液検査から甲状腺機能低下症と診断された。TSHは9であった。それから甲状腺ホルモン;チラジンを服用している。現在、TSH;1.65(正常値0.5~5.0)、F-T4;1.42(正常値0.9~1.7)、F-T3;2.42(正常値2.3~4.3)である。

    3)子宮筋腫

    子宮筋腫が子宮の外側に1個あり、筋腫は小さく、発症部位は問題ないが、腫瘍ができた原因がある。

    4)右側卵管閉塞がある。

    5)胃がチャポチャポいう。食後、腹部が膨満する。

    6)日常、下痢と軟便を繰り返している。

    鍼灸治療で体質改善をして妊娠したいと来院されました。
     

    4.治療結果
    (1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。

    妊娠がなかなかできないのは、その原因となる病因が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。上記3にある様に色々な症状がある(一部を記載)。この病因を治癒させることが妊娠の必要十分条件です。と言っても、一つずつ、症状の原因を治してゆくわけではない。病因は一つ、多くても二つである。二つとは内因性と外因性の原因である。

    鍼で全身の気の調整を行う治療を開始し、患者様が抱える病因を解消する治療方針とした。患者様はホルモン剤を使わない不妊治療を希望されている。

    (4回目)昨日、排卵があった。基礎体温は36.75度まで上がった。高温期に入った。先月、高温期の基礎体温曲線はばらついていた。その原因は、ホルモン剤の服用である。卵胞ホルモン剤を服用すると体温が上昇するが、あたかも基礎体温が順調のように見える。しかし、実は仮の基礎体温で体の本当の基礎体温ではないのです。病院では基礎体温を十分チェックしないのは、それがわかっているからです。患者様はお腹の冷えを訴えていましたが、ここにきて暖かくなったと言います。これは、この原因から体内が冷えるという症状を呈しています。

    (5回目)高温期の基礎体温は36.9~37.2度を推移した。その期間は13日間であった。以下、ずっと治療方針は変わらない。

    (7回目)月経があった。低温期の基礎体温は36.4~36.6度を推移した。良好である。睡眠の質が上がり、朝までよく眠れるようになった。
    (10回目)昨日、排卵があった。高温期の基礎体温は順調に推移し36.9度まで上昇した。その期間は13日間であった。胃がチャポチャポ言わなくなった。食後、腹部の膨満もなくなってきた。

    (12回目)低温期の基礎体温は36.4~36.5度で安定した。

    (13回目)風邪をひき、その後、大腸炎を引き起こした。下痢と激しい痛みがあり背中が張って痛い。何回も排便した。その治療に切り替えた。外因性である。

    (15回目)午前8時頃、毎日1回の軟便や下痢があったが、それもなくなってきた。

    (17回目)基礎体温曲線は、その形が標準となるくらいの綺麗な曲線だった。ホルモン剤を使わないで、人工授精を行なった。

    (18回目)妊娠がわかった。7周目。つわりがある。吐き気がある。安定期近くまで治療を続けることになったが、残念ながら中断された。甲状腺機能低下症が治癒しておらず、甲状腺ホルモン値が正常になるまで続けられた方が良いと伝えていたが、残念です。しかし、妊娠されて本当に良かった。すくすくと成長されることを祈っております。

     

    妊娠という目標が叶えられた時、どうしても治ったと思ってしまうのです。仲々、わかりにくいと思うのですが、体質変動によって、赤ちゃんがなかなかできないとか、子宮筋腫があるとか、下痢と軟便を繰り返しているとか、疲労感が残るなどの甲状腺機能低下症などは体質変動から発症しています。これをきちんと根本治癒させておくことが、今後の日常生活の上で健康な生活ができるかのキーポイントです。体質改善するまで、もう少しなのです。驚いてしまうほど、その結果は変わります。そこまできちんと治療して終わっていただきたかったのが、心残りです。

    以上

     

     

    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ1】
    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ2】
    あん鍼灸院で『不妊症』が治った【治験例まとめ3】
    『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その1)
    『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その2)
    『不妊症』を’あん鍼灸院’で治療しよう(その3)

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